2017年7月15日に開催された公開シンポジウム「臨床試験・治験は誰のためのものか?~患者の語りから考える」の記録ビデオです。
新しい医薬品や医療機器の開発は、患者さんの協力を得て、安全性や有効性を確認する必要があります。そのための「実験」が臨床試験や治験です。DIPEx-Japanの「臨床試験・治験の語り」ウェブページには、そうした「実験」に誘われて参加したり、断ったりした40名のいろいろな立場の人たちの体験談が集められています。医学の進歩に貢献したいと思って参加した人や、命を救う最後の手段として賭けてみたという人などさまざまです。
このシンポジウムでは、そうした体験者の語りから、今日の臨床試験・治験のあり方を考え、どうしたら被験者を守りながら、未来の患者を救うことができるかを、話し合いました。
日時 | 2017年7月15日(土)13時00分~16時40分 |
会場 | 東京大学農学部・弥生講堂(一条ホール) |
主催 | 認定NPO法人 健康と病いの語りディペックス・ジャパン |
プログラム
患者の語りビデオ上映「臨床試験・治験は人体実験か?」
佐藤(佐久間)りか(認定NPO法人健康と病いの語りディペックス・ジャパン)
第1部:「実験」としての臨床試験・治験を考える
講演1「患者が『被験者』になるとき:研究倫理が必要とされる理由」
田代志門さん(国立がん研究センター・社会と健康研究センター・生命倫理研究室長)
講演2「適正かつ公正な臨床試験とは:ディオバン事件から見えてきたもの」
隈本邦彦さん(江戸川大学メディアコミュニケーション学部・教授)
第2部:パネルディスカッション「臨床試験・治験は誰のためのものか?」
モデレータ:隈本邦彦さん(江戸川大学)
パネリスト:勝村久司さん(全国薬害被害者団体連絡協議会)・ 北澤京子さん(京都薬科大学)
田代志門さん(国立がん研究センター)・別府宏圀(ディペックス・ジャパン)