インタビュー時:66歳(2013年9月)
男性・関東地方在住。フリーの編集者をしており、現在は国民健康保険に加入している。若い頃、出版社に勤務していた時期もあったが、健康診断は受けていなかった。その後フリーになって地域の健康診断を受けており、その中に便潜血検査は入っていた。その後、脊柱管狭窄症にかかり、2006年に多発性硬化症と診断され、現在は特定健診、がん検診共に受けていない。
語りの内容
検診弱者っていうのって、結構いるんですよね。
―― ええ。それは、け、検診弱者って、例えばどういう方だったりするんですか。
だから、ま、一番世間的に注目されてるのが、要するに山間部なんかに住んでて、検診どころか、医者に行くのも大変だっていう人がいますよね。
―― はい、そうですね。
あの、買い物弱者と一緒で。
―― ええ、医療機関にもたどりつけない。
だから要するに、中山間部の高齢者っていうんですか、これが第一に言われてるんですよね。それからそれ以外に、例えば、あの、特定健診に外れる人がいますよね。要するに、あの、特定健診に外れるっていうよりも、要するに、その、例えば、極端な話、要するに、ホームレスがそうですよね。それから、あの、特定健診を受ける以前の年齢の、あの、人で、例えば会社の一般的な検診を受けられない、フリーターとか、あの、派遣とか、派遣は受けられるかどうか分かんないですけど、アルバイトの人とか、たくさんいますよね。この辺は、たぶんその検診弱者じゃないかと、昔から思ってたんですけども。もう一つ、自分もその病気になって、要するに、あの、病気で、と、都心のど真ん中に住んでながら、病気で検診が受けられないやっていう人が、結構いるんじゃないかと思うんですよ。
それをいえば、この予算がないとかねいう話になるんでしょうけれども。要するに、だ、まあ、さっき言った、その、検診全体がアリバイで、あの、切り捨てられてる人は、要するに、あの、そのままになってるっていうスタイルですよね。国はやれ、やれって言ってるから、自治体もやれ、やれって言ってるから、あの、決して、その、サボってるわけじゃないっていうのは、言い訳になる可能性がありますよね。
―― うーん。だけど実際には受けやすいシステムにはなってない。
ええ、なってないですよね。