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インタビュー時:52歳(2012年3月)
女性・首都圏在住。フリーの編集者・ライター。これまで大腸がん検診を受けたことはない。自治体が行う健康診断は毎年受けているが、その中に大腸がん検診は含まれていない。自覚症状もなく、自分から連絡をしてまで受けようとは思わない。乳がんや子宮がんの知り合いが多いため、婦人科系のがん検診は定期的に受けているが、大腸がんの人は周りにいないこともあり、それほど積極的になれない。
語りの内容
何かやっぱり大腸がんは、やっぱり、その知り合いがなっていないっていうことと、やっぱり、その検便系っていうのに心理的抵抗が、今言われて気がつきましたけども。ないわけではないのかもしれませんねえ。
―― 検便系の、こう、イメージっていうのは、どういう感じですか。
(笑)。
―― やっぱり、こう、すくうという。
何か器に。
―― ええ。
入れる的な。
―― ああ。
小学生の頃のような。ただ、あの、その、同居している…夫みたいなのは、あの、検診受けてて、よく検診の前の日に、あの、トイレに置いてあるんですよね。あの、何か翌日やらなきゃいけないものが。それがま、「検、検便なの」とかって聞くと、何か「今のは、検便って言っても、そんなに便を全部持っていくんじゃなくて、ちょっとだけなんだよ」とかっていうのは、聞いたんですけども。
―― それをご覧になって。
ええ。
―― じゃ、わたしもっていうところまでは。
全然思いませんでしたね。
インタビュー10
- 肛門から近いところのがんは内視鏡で取れるし、胃を半分とっても普通に食事できるし、大腸がんや胃がんは自覚症状が出てからでも大丈夫というイメージがある(音声のみ)
- 大腸がん検診を進んで受けようと思わないのは、知り合いに患者がいなかったこともあるが、便を器に入れることに心理的抵抗があるからかもしれない(音声のみ)
- 特定健診に入っていなかったり、会社でもオプションだったりするのは、たいした検査でないと(行政が)判断しているからではないか(音声のみ)
- 胃腸は丈夫なので心配していなかったし、周囲には乳がんや子宮がんになった人はいても、大腸がんの人はいなかった。大腸がんは高齢の男性がかかるイメージ(音声のみ)
- 自治体健診の場合、すべての検査が一度にできる医療機関は総合病院のみ。人気のあるところはいっぱいになって断られることもある(音声のみ)
- 大腸がんについては友達からあまり聞かない。乳がんや子宮がんは命にかかわる病気だが、大腸がんは自覚症状が出てから病院に行っても間に合うような気がする(音声のみ)