投稿者「dipex-j」のアーカイブ

慢性の痛みの語り

なんとか身のまわりのことを自分でやりつつ、掃除は頻度を減らしたり、簡単にできる方法でやっている。食事をつくることで家族内での自分の役割を感じることができる

あとは食事を作るっていうのを、こう、リハビリっていうか、こう、家族の中で役割が何もない状態なのが自分にとってものすごく居心地が悪くて、ここにいちゃいけないっていうような感覚があるので。ご飯を作るっていうところを、1日の日課の中の、その3つ(3食作ること)だけがなんか最低限ていうか、とりあえずそこをやろうっていうところが目標で。あとはもうずっと横になってテレビを見ている。テレビとかを見れるくらい、具合が良くなったっていうか。前はもうひどい頭痛とかでテレビとかも見ることもできない時期もあったので。

基本的にはもう本当に食事とか排泄とかベースのことだけを、身の回りのことをやって、あと洗濯とかは何とか自分でやって。身の回りのこと、ぎりぎりやってはいるんですけど。ただ、掃除とかはもう掃除機かけたりとかはできないので。こう、あの、クイックルワイパーとかそういうふうに、何ていうんですかね、手段を変えて。たぶん毎日できたものを1週間に1回とか、2週間に1回とか頻度を下げて、その、、回数とかを減らしていって、それで、こう、自分のことをぎりぎりやっているっていう感じなんです、もう。

慢性の痛みの語り

リウマチの人は痛くても包丁をもって野菜を刻んだほうが関節を使うのでいいような気がする。曲がった関節も伸ばすようにしている

あの、手をね、使うこと。指もね。だから、あの、動かしたほうがいいような気がするんです、リウマチの人。大事に、「痛い、痛い」って言ってるより。で、私はね、それ平気でね、できるだけ、キャベツ刻んだり、硬いものは、あの、主人に切ってもらったりしても、ネギ刻んだり。とにかく包丁を持って刻むっていうことが、あの、良いようですね、リウマチ。いろんなこう関節、使うから。で、今もね、この指か曲がっちゃうと、もうこうなったまま伸びないんですよ。で、くりっとなる、なるまで待ってて、こう伸ばすんです。それで、その前には親指が、あの、こういうふうに曲がっちゃって、それでなかなか曲がっちゃうと伸びないの、この関節がどうなってるんだか。で、やっと、ようやく伸びたなと思ってね。

慢性の痛みの語り

通院は誰かに連れていってもらえるわけでもないので、自分で車を運転して行くしかない。車の運転に支障がないように通院するときには薬の飲み方や時間を考えている

車は、うーん、まあもう通院でどうしても、もう車なきゃ、歩いていると途中で倒れちゃうんで。まあ倒れちゃうからといったって歩いていけるわけじゃないし。かといって、誰か連れていってくれるわけじゃないし、タクシーなんて現実的じゃないし。通院のためになっちゃっているんですけど。もう今の状態で運転できなくなったら、もうそれこそ運転しなく、もう車乗らなくても、まあ車乗らなかったらどうやって医者行けばいいんだろうっていうところに戻っちゃうんですけど。もうそれぐらい。だから、もう唯一、通院するときに運転できることが、自分の体力とか気力とか痛みとかの中で、唯一、自分が自分なりに判定する、動けているか動いてないか、できるかできないかというところで、うん、もうぎりぎりのところですよね。

―― そのお薬とかも使っていらっしゃるので、それとの関係もありますよね。

当然あります。だから、24時間効くようなタイプの薬はもう絶対使えないですし。医者行くように合わせて薬も飲まなきゃいけないし。

―― 痛みのコントロールと、それから自分の意識レベルとか、そういう注意力とか、そういうものとの、バランスっていうのが結構難しいですよね。

実際はどうなのかわかんないんですけど、注意力散漫なるとかっていうのは、あの、薬とかで、―まあ薬とかも当然なる人もいるでしょうし、あの、症状的に病状からなる人もいるでしょうし、まあ、なっても、ならなくても100の人はたぶんいないと思うんですけど。うーん。現在まで、例えば車を運転1つ見たら、うん、免許以来ずっと無事故・無違反で来てるんで、まあそれは守れてる。…ていうのが、まあまあ1つ…、まあ指標ですよね。

―― その、でも、やっぱりお薬は自分でその使い方を考えていらっしゃるんですね。

まあ当然医者にもそれは言われますからね。あの、ずっと24時間効くのは、うん、ハテナマークが付くのは当然言われるし。

慢性の痛みの語り

ラッシュ時は、人に押されて身動きが取れず、痛みが増すので、公共交通機関は空いている時間帯しか利用できない

今は、こう、公共の乗り物がすごく嫌で、汽車にも乗れなきゃ、バス乗るのも嫌というような状況なんで、それをちょっと直していければなとは思ってますけど。…せめて、うーん、JRには乗りたいなと思ってますけど…

―― 公共の乗り物には乗れないっていうのは、痛みが出てしまうから?

一度トライはしたんですけども、やっぱりすし詰めと、押されたっていうのでもう痛くなって、もうそこから先、身動き取れずで、やっぱり、本当に何ていうの、ラッシュ時間に今、乗れない感じなんで。それは一番の、今、悩みかな(笑)。まあ時間帯さえ、空いている時間帯にさえなってしまえば全く何ともなく乗れるんですけど。

慢性の痛みの語り

腰を折ってから、痛みがあり歩くのが怖い。リハビリの先生と歩く練習をしているが、普段は天候にも左右され一人で出かけることが難しい。

―― 今、外に出られないっていうのは、やっぱりその痛みのせいか、それとも事故?

痛みというより怖い。歩くのが怖いんです。歩けないです、長く。腰が痛いから。腰を折っちゃったでしょう。それとあの、やっぱり痛みはあると思います。今年になってから、もっと歩けなくなりましたから。薬を減らしてから。だから、あの、たぶん…、痛みのせいも、大きいなと思います。外に出て歩く練習しようねって言いながら、先生と、一度だけそこのコンビニができたんですけど、そこまで行って帰ってきたことあるんですけど、でも先生が横にいて、ね、付いていってくださるから行けたんであって、1人じゃとてもじゃないけど。だから、○(スーパーの名前)ってあるんですけど、そこまで行って帰ってこれたら、どんないいだろうって今思っているんですけど。

まず寒いときはだめでしょう。それで温かくなっていいかなと思ったら、天候不順だったりして、そのうちに今度は5月なのにすごい暑かったりして、結局ちっとも外に出る暇がなくて。で、近所の方は言ってくださるんです、よく。「歩く練習だったら、ここのね、廊下を、一緒に歩く練習してあげるよ」って。だけど、やっぱりね、理学療法士の先生に相談したら、「素人さんの場合、もしものことがあったときにお互いに嫌な思いするから、それはやめたほうがいいですよ」って言われて、「ああ、なるほど」と思って。まあ自分の子どもがね、付いてる分には別に構わないでしょうけど。ちょっと他人さまだとね、巻き込んじゃうと悪いから。

慢性の痛みの語り

痛い胸を抱えて外出するのは結構しんどいので患者会にも参加していないが、痛くても外出予定があるときは、ドリンク剤を飲んで気分を明るくして必ず行くようにしている

―― 患者会とかですね、あの、まあ痛みっていうところでいろいろ情報交換しているようなところに、あの、連絡してみたりとかって、そういうことはなかったですか。

そういうことはないですし、あの、率直に言って、私、行くのが面倒くさいんですね。お医者さんだって面倒くさいし。それからやっぱり痛い胸を抱えて、あの、外出するというのが、結構しんどいんですね。私は、1つの趣味の会みたいのがあって、そこはもう行き慣れてるところだし、自分の行ける交通範囲、交通量の範囲のところで行っていますから、そこは必ず行くけれど、そのほかに、行くところは増やしたくないし。あんまりそういう、例えばアルコール依存症の会とか、そういうのも聞いてても、自分がなったとしても、多分行かないと思うんです。ちょっとそういうところに、友達が、旦那さんがアルコールの依存症で行ってて、そういう会があるってことも知ってるんですけれど、私は、ちょっとそういう会は、苦手なんですよね。それとこういう痛い思いしてね、電車に乗ったりなんかして、ほかのところへ行くっていうのは、もう今あったとしても行かないですね。

でも、痛くても外出予定があるときは、私は必ず行くっていう。やるとなったら必ず行くっていうのが(笑)昔からあるから、リポビタンなんか、ドリンクみたいのを1本飲んで、ちょっと気持ちが明るくというか、軽くなったときにもう今のうちに出ちゃおうとかやって、対処しているんですけどね。

慢性の痛みの語り

外出すると全身が痛くなるが、たまにスーパーで5分ほど買い物をするのが楽しみで唯一の社会参加なので頓服をつかうなど工夫して、できることを最大限しようと思っている

今は本当にちょっと5分行くスーパーに行くこととかも楽しみなんですけど、それをするために1週間ぐらい何も本当に外出(しない)、――外出とか1回すると体とか全身痛くなってくるので、できなくなるので、そのために何もしないで。薬も前だったら極力飲まないようにしてたのを今はもう、あの、頓服とか、ちゃんと使って、もうその5分のために頑張ろうとか。うん。スーパーに行ったら、あの、カートがあれば歩けるから、もうそのスーパーでカートを引きながら、あの、買い物するとかが唯一の社会参加なので。だから、うん、前みたいに、こう節制してではなくて、何かを、何かを工夫しながら、できることを最大限にやろうっていう考えに変わってきました。

慢性の痛みの語り

毎朝、起きたときに違う痛みを感じる。痛みがひどくならないようにゆっくり起き上がったり、極端に腰をかがめたり伸ばしたりしないようにこれまでの経験から心がけている

起きるときに、これはもう毎朝違うんですが、非常に腰に負担がかかって痛みを感じるときがある日もあれば…、それほどひどくないときもあるんです。だから、まあそのときは、まあそれほどひどくないときは、ゆっくりと起き上がるようにはしてるんですが。朝起きてからですと、まず痛みを感じるのはその起きるときですね。ですから、そのときに、あの、ひどくならないようにこう自分で、ゆっくりとした起き方をするというのが1つと。

そうですね、何か、うーん、下に落ちたものを拾うとか、そういう腰をかがめて、かがまなければいけない動作のときには、痛みは必ずといっていいほど、発生しますので、そういったときには腰をかがめずに、体をスーッと膝を折って、物を拾うとか、なんかそういう、普段の動作の気をつけ方、というのは必要じゃないかなと。

ですから、そうすれば、あまりその一日の中でその痛みがひどくなったりという回数は、結構、少なくなるものだなというのは自分の経験上、ありますので。何ていうんでしょうね。あまり極端に、腰をかがめたり、変にグッと伸ばしたり、呼ばれたからといって、サッと振り向いたりとかっていう、何かそういう急な動作、あるいはこう、角度が、あの…、角度がこう、つくような体の曲げ方というのは一日の中であまりしないように、努力していくというのが、その腰の痛みがひどくならない1つの時間の、過ごし方かなというのは、その25年の経験の中で1つ得たことですね。そういうやり方で、一日を過ごせばあまりひどい痛みを招かないでも済むのかなっていう感じがしますけども。

慢性の痛みの語り

手首が動かず肩が痛いので手をついて立ち上がったり、物の上げおろしが不自由。優先席に座っていても席の移動が難しいため、結局立っている方がよくなった

結局、12月の末ぐらいには、もうあの、手は、結局、動かせない。動くんですけども、手首のところは、本当に動かなくて。物をこう出し入れするとか、ポケットに手を入れるとかっていうのがすごい困難になってきて。で、もちろん肩はある程度痛いので、物を、上に物を上げたり、上の物を下ろしてきたりっていうのがすごく不自由が出てきました。歩くのも、まあ言ったら、歩けるんですけれども、1回座ってしまうと今度立ち上がるのがすごく不便です。

今でもやっぱりそういうことはよくよくあるんですけれども、人間、立ち上がるときに、こう、手突いていると立ち上がれますよね。そのときに手首がやっぱし、私、今もう手首が固まってしまっているのと、そのときはもっと痛かったので、手首を突けない。突いたらもう、「あ、痛い、痛い」って言って脱力してしまうんです。なので、手首を突いて、こう起き上がるっていうことができない。なので、例えば電車で座ってると、あの、縦にこう何ていうんですか、ポールみたいに、あの、棒があったら、それを伝ったら立ち上がれるんですけども、それ以外だとなかなか立ち上がるのにすごく時間がかかりました。

でも見た目は全く、あの、健常人なわけですよね。結構、何ていうんですかね、優先座席とかにちょうど、縦のポールがこうあるので。優先座席なんかにこう座ることが結構あったんですけど、そうすると、「お姉ちゃん、ちょっと位置移動して」って言われるんですけど、隣に移動するっていうのは、1回立たないと無理じゃないですか。なので、横にこう、お尻だけずらすっていうこともできなかったので。なんかそう言われて、おばあちゃんとかが、そうしてあげたいんだけれども、「いや、ちょっと待って。私、それするのにすごい時間かかる」って言って、まあ断ったり。もうどうしようもなかったら、「もうちょっと待ってくださいね」って逆に席を立って。立ったほうが、こうポールを使って立てるので、あの、立って代わるほうがよいような状況になっていました。

慢性の痛みの語り

右手で重いものを持つことを避けたり、誰かにぶつからないように注意して歩くなど、常に右手をかばいながら生活している

―― 日々の痛みをご自分で、少し対処したりとかできているのは、どんな方法でその自分の痛みとうまく、生活できるように何か工夫されていることや注意されていることが何かあったら教えていただけますか。

実際的な部分、気持ち的な部分と実際の行動としてやっている部分に分けられるんですけれども、まあ行動としては、基本的には例えば、物を持てない。まず、右手で重たいものを持つとかいうのは無理なので、例えば身近なことで言えば、買いものに行ったときも一度に買いすぎるのは、いくら独り暮らしといっても無理だから、まあかなりこまめに買いものに行くとか、もう重たいものはそもそも持って帰ることができないので、ネットのサービスを利用したりとか、郵送してもらえるものは郵送したりとか。あと外出するときは荷物を減らし、手を空けることができるようにするとか。

あとはそうですね。あらかじめ、そのできないことが起こり得そうな場合を意識して、常に意識して、それをあらかじめ回避するようにはしてますね。例えば荷物を運ばないといけないような状況にならないように、あらかじめ例えばほかの役割を担うことに立候補するとか。できなくなってから言うよりも初めからわかっているところは回避しようとか。でも、それでも、もちろん急に、ここでこんなことに、起こるとは思わなかったみたいなことはもちろんあるんですけれど。

人にぶつかったりするっていうのも結構もう恐ろしいことなので(笑)、基本的には例えば誰かと歩くときにも、座るときは自分が右側に座るんですけど、歩くときはずっとその人が横にいたほうが、その人と当たらないように気をつけていればいい話なので、左側に歩いたりとか。うん。でも、なんか最近はなんか腕組んで歩いてるって言われて、かばってやっぱり知らないうちに歩いてるらしくて自分でも最近気になり始めたのが、体が歪んでくるみたいです。その、結局右側かばって歩いてるから、もう自然と行動全てが右手をこう、かばう感じになって、腰、背骨が曲がってきてるって、その元の先生に言われて。それでもう気をつけないといけないなとは思うんですけど。でも、それぐらいやっぱり右手をかばって、歩いたりとかしてる。で、対処しているのかなと思います。