割り付けたあとには、研究の手法としては、一般的にオープン試験、二重盲検試験、あと単盲検試験って呼ばれている3つの段階、段階っていうか試験の方法があるわけなんですけれども、オープン試験っていうのは、医師も患者さんも何が当たっているかが分かる、これは「私は新しいお薬を飲んでいる」あるいは「もう既に承認されているお薬を飲んでいる」といったことが双方分かるやり方なんですね。
二重盲検っていうのは、先ほど言ったように、思い込みが入らないようにする方法で、医師にも患者さんにも何が当たっているか分からない。実際的にはA群、B群っていう割付があるわけですけれども、どっちの群に入っているかが医師も患者さんも分からないようにしながら研究を進めていくという方法を二重盲検試験っていうふうに呼んでいます。
もう一つの試験の方法は単盲検試験という方法なんですけれども、これは医師はその患者さんがA群に入っているか、B群に入っているかが分かるようになってるわけですけれども、患者さんは自分が入っているのが新しいほうの群なのか、既存のお薬を使う群なのかが分からないというような方法もあります。