投稿者「sakuma」のアーカイブ

新型コロナウイルス感染症の語り

嗅覚異常の治療として Bスポット療法を受けていた。とても痛いのは炎症部分に薬を塗っているからだと思う。引っ越ししたので、首都圏でも受けられる病院を探している

途中で、Bスポット療法っていうもの知って、上咽頭、鼻と喉の間のとこに上咽頭っていう場所があるんですけど、コロナのその嗅覚異常がその上咽頭が炎症を起こしてるせいなんじゃないかっていう話がありまして。で、Bスポット療法っていうのは、その上咽頭に直接薬を塗ることで、上咽頭の炎症を抑えてコロナの症状も抑えよう、コロナの症状っていうか、後遺症の症状も抑えようっていう。具体的にいうと、インフルエンザの検査のときに使う長い綿棒あるじゃないですか。あれの先に薬を塗って、鼻から入れてグリグリして、抜くっていう。で、これ片鼻大体10秒ぐらいなんですけど、めちゃくちゃ痛いです(笑)。
そもそも、ここに物を入れるだけでもめちゃくちゃ痛いんですけど、炎症起こしてるところを触って薬を塗るので、本当に痛いです(笑)。で、反射もあって、なんかめちゃくちゃ涙が出てくるんですよ。なので、すごい泣きながら、処置を受ける大人みたいになってしまって。いやこれ、私だけかもしれないですけど。なので、行くと、毎回看護師さんにすごく心配をされたんですけど、でもこうやってくうちにだんだん慣れてくるというか…なんだろうな、いすの頭にしっかり、頭をつけて、口で息をするようにして、もう何も考えず、ただ時間が過ぎるのを待つっていう対処方法しかないんですけど。っていうふうにこう、だんだんそれも対処方法を見つけてって。そうですね。で、Bスポット療法って、先生の腕がすごく大事らしくて、上手な先生と、まあ、上手じゃない先生がいるらしいんです。で、上手な先生はきちんと炎症に薬を塗れるから痛いんですって。で、上手でない方は、あの、きちんと薬が塗れないからあんまり痛くないそうでして、なので、私が元々かかってた先生はすごく上手な先生だったんだなっていうのを思ってます。
で、7月に、(首都圏)に引っ越してきたんですけれども、新しい先生を探さなきゃいけないっていうことで、ちょっと今また情報を集めているところです。
で、そのBスポット療法をやって、そうですね、やったときは確かによくはなったけど、もしかしたら時間経過による回復なんじゃないかなっていうのもちょっと思ってたんですよ。でも、この1カ月ぐらい、引っ越しがあってBスポット療法を全くやっていなかったら、だんだんまた異臭症が少し悪くなってきてしまったので、やっぱりきちんと継続して治るまで治療することが大事だし、コロナの後遺症にBスポット療法はやっぱり有効なんじゃないかっていうのを今思っています。

新型コロナウイルス感染症の語り

退院後しばらくして一時的に舌がピリピリやけどのように感じる舌痛症になり、秋には抜け毛がひどくなったが、更年期障害やストレスによるものかもしれない(音声のみ)

これはコロナなのかコロナじゃないのか分からないんですけども、夏ぐらいから、舌が、ピリピリするんですね。やけどしたみたいにひどいとなるんです。それで、調べたんですけど、舌痛症っていう病気、病名があるんですけども、まだ解明されてないらしいんですけど、更年期障害に出てくる年齢的に50過ぎぐらいの女性に多く見られるって言ってたので、だから、コロナとはいえないけど、でも、やっぱりまた、ストレスとかたまったりすると出てくるんです。必ず出てくるんです。舌がピリピリして、疲れたりすると。はい。あと耳鳴りとめまいと動悸。すごくて、1カ月ぐらい前に心療内科に行って、お薬はもらったりとかはしました。だから、いろんなものが重なってるので、全部をコロナのせいにするっていうんじゃないと思うんでね、もう完全に治ってると思います。はい。

この間(コロナで亡くなった父親の)一周忌だったんですけど、それまで本当に私は、いわゆる自粛ですね。子どもは普通に生活してましたけど、電車も乗らず、行くのはスーパーと、美容室ぐらいですかね。病気することがないので、病院に行くこともあんまりないんですけど。その必要最低限のこと以外は出歩かないで、ずっと家にいました。で、一周忌が終わってから、私、ちょっと世に出るようになりました。で、職探ししたりとか、元の仕事に戻ろうとか、いろいろ少しずつ動こうと思ってるんですけど、体がやっぱり1年、引きこもってると、太陽の光を浴びてないので、変化するんだそうです。
で、美容室でも、髪、抜け毛がやっぱり11月ぐらいにひどくて、不安になってしまって。ただ、私の場合、更年期と全部が重なってるので、なんのせいだか分からないけどって言ったんですけど、美容室の人は、コロナで抜け毛がっていうのをまたメディアがね、言い始めると、みんなが、世の中が、コロナなんだって、コロナなんだっていう話になってしまうんですけども、コロナであろうがインフルであろうが、人間は体が疲れたり何かが起きたときに髪にも出るんですよと。だから、一概にコロナとは言えないけど、抜け毛の季節もあるし、あんまり考えすぎないで、また生えてくるから気にしないことだよって言ってくれて。

新型コロナウイルス感染症の語り

退所後家に帰って、だるさや体の痛みは一旦落ち着き、普通に仕事ができるくらいにまでなった。だが3日目くらいから微熱やひどい頭痛が出始めた(テキストのみ)

――火曜日までホテルで、翌週からお仕事と。ホテルにいるときから倦怠感やつらさが始まって、ずっとでしたか?いったん治って、また来たという感じ?

いったん、だるさみたいのは、どうしようもないだるさとか、体の痛みとか、頭痛とかその辺は、うちに帰ってきてからは、眠れることも眠れるようになりましたし、だからいったん落ち着いて、まあ、普通に若干せきはあったんですけど。別に普通に仕事ができるぐらいの、今までの体調とそんなに変わらない感じにまではなりました。でも実際、仕事を始めてみると、そうやって3日目ぐらいからもう、ちょっと微熱があって、頭痛はひどくて、もう毎日毎日、解熱鎮痛薬をマックス飲みながらっていう感じで。胃が荒れちゃうので胃薬も一緒に飲みながら、いう感じ。口内炎とかもできちゃったりとかしながら、っていう状況でした。

新型コロナウイルス感染症の語り

退院後1カ月くらいで右腕が痛くて上がらなくなった。後遺症の可能性もあるらしいが、とにかく痛みが強くて出勤もできず、家事も普通にできなかった(音声のみ)

まあ、その後、5月の半ばぐらいになってから、腕が痛くて上がらなくなったんですね。でー、あ、違うな。5月じゃない、これはもう退院してから、退院してからなんですが、他がしんどかったので、その、あんまり気にはならなかったの、動かすことも、動くこともなかったので。ただ、ちょっと右腕がとにかく痛くて上がらないし、動かないし、寝てても痛いしっていう状況でずっといたんですけど、そういう症状が出るのも、コロナの、後遺症の一つにもないことはないとは言われてはいましたけど。なんか全然、整形外科とかに行っても訳が分からず、はい、そういう症状が出て、6月からは、出勤しようと思ってたんですけど、もうそういう、それの痛みがひどくて、6月も結局、行けず。もうあまり、自宅で普通に生活することがなかなかできないんで、普通にっていうか、元気よく掃除をしたり洗濯したりとかね、そういう生活っていうのがなかなかできなくて、5月6月は結局もう自宅で半分寝ながら生活してましたね。だから、コロナ、退院してからもういろんな病院に行ってるので、病院代がすっごくかかってしまいました。

新型コロナウイルス感染症の語り

退院1か月後の検診時に脈拍が高いと言われ、「肺が本調子ではないから」と言われて納得していたが、9か月経っても高いままで後遺症なのかどうかもわからない(音声のみ)

5月半ばぐらいから少し動けるようになったんですけど、今から考えると5月の末ぐらいまで、25日に病院にもう一度行かなければいけなくて、要するに退院して1カ月たったところで、検査をするということで、その25日頃になってようやく、普通じゃないけど、普通ではないんですけど、ある程度、動けるようにはなったのかなーと。ただ、病院に行って、ま、しんどい理由っていうのがちょっと分かったんですけれども。あの、何て言うんでしょう。脈拍が、それまで私はずーっと60、70台っていうことで、60台、70台だったんですが、100を超えてるんですね。105とか110とかなので、もう普通にしてるだけで、もう息が切れてしまう状態なんですね。それで、ま、看護婦さんのほうから肺がまだ本調子ではないので、空気を送り込むために、脈拍が早くなるのはそれはしょうがないことだと、って言われたんですね。
でも、もうつらいなと思いながらいて、25日に診察に伺ったときに、肺の状態を、見せられて、「もう入院したときに比べたら、もう8割方よくなってるので、もうこれは大丈夫ですよ。ただ、脈拍が高いのがちょっと気になりますねえ」と、って言われたんですよ。で、「でもちょっと脈拍が高いのは、まだ分からないので、もうちょっと様子見ますか」と言われたんですね。で、まあ、でも8割方よくなってるのに、脈拍が高いなんてどうでしょうと思って、そのときは思ったんですけど、結局、いまだに高いです。訳が分からない。
先日も(1月)22日に、持病で病院に行ったんですけれども、そのときにも病院で、一応、自分で測るんですが、高かったです。2回測って、1つは96ぐらい。もう一回は100ぐらいですかね。どちらにしてもすごく高いので、まあ、息が切れるはずだよねーと思いながら、診察はしてましたけれども。それでただ肺のほうはもう8割よくなってるので、もう大丈夫ですと。でー、脈拍もそのうち治まるだろうと思ってたんですが、いまだに治まらないので、これは誰に言えばいいのか、いまだに分からない。一応、持病の内科の先生のほうには言ってはいるんですけど、コロナの後遺症ってやっと最近言われるようになって、あのー、何がコロナの後遺症かっていうのも、まだ分からない状況で、ただ、コロナ後遺症の専門の病院ができたというのも聞いてますけれども、まだまだそういうのはほんと一部の、ごく一部の病院なので、そういったところが、分からない状況なのかなーという感じですかね。それからは、コロナの病院にはかかった病院には行ってないんですけれども。

新型コロナウイルス感染症の語り

退院後2~3日で倦怠感が襲ってきた。気力がなく仕事に戻ろうとも思えず、そのまま大学を退職した。退院後2か月してようやく散歩ができるくらいまでになってきた

最初は、退院してからはね、割と、あ、調子いいなとは思ってたんですよ。ちょっとね、入院が1カ月続いたんでね、ちょっと筋力低下なんかがあって、あのね、足腰が弱ったのはあるかなと思ったけども。まあ、その日は大丈夫だったんだけども、今度家へ帰ったらですね、今度はですね、倦怠感がね、襲ってきてね。だから、4月の半ば頃からね、えっと、ずっと倦怠感が続いてね。今から思ったら、あのー、そのときは後遺症の話なんてあんまり出てなかったんでね、よく分かんなかった。あれ、後遺症だったんでしょうね、恐らくね。で、気力もなくてね。本当に、どうなんだろうなと思って。それで、あの、大学のほう、ま、大学の教員やってたんでね、大学のほうは、オンライン授業になんかになってたりしてたんですがね、全くそのネット、授業にもってか、職場に復帰するっていっても、その当時はもう全くね、自宅だけども、仕事をする気力がなくなっちゃってですね。それでもう70もね、過ぎてたんで、もうちょっと潮時かなと思ってね、5月をもって大学をね、退職してね。まあ、同僚にはね、本当にね、ご迷惑掛けたんですがね、退職して。それで家で、自宅療養でもって、リハビリをしてましたね。ま、散歩したりとかですね。

――戻られてからは、もう本当に全然、元気な感じで帰ってきたけど、また倦怠感がっていう。

そうなんですね。

――その辺りはどのくらいの期間でそういう感じになってったんでしょうか。

退院してからしばらく、そうですね、2〜3日したらもうなんだか、倦怠感が襲ってきましたね。退院してからは確かに、階段上り下りね、息苦しいなっていうね、気がしましたけどもね、こんなに倦怠感が出てくるとは思わなかったですね、はい。

――倦怠感って、言葉で一言で言うとその倦怠感なんですけど、具体的にどんな感じだった、何ができない感じ。

全く気力がない、気力がなかったですね。前向きに、例えば仕事に戻ろうとか、そういうね、あれが全然なかったですね。それから例えば、エクササイズしようとか、そういうこともね、そういう気力もなかったしね。だからずっと部屋に、こもりきりっていうか、そんな、本当そんな状態でしたね。はい。

――執筆活動を病院の中にいらっしゃるときはなさってたんですけども、退院されてからは、そういうこともなさらなかったってことですか。

そうですね、1カ月くらいできなかったですね、確かにね。まあちょっと、体調がいいときはね、原稿書いたりなんかしてましたけどね。それもあんまり時間、時間的に続かなかったりとかね、うん。

――その状態のときに、先生はどこか例えば受診されるとか、それに対して何かお薬をもらうとかっていうことはなさったんですか。

そもそも、これが後遺症であるかどうかっていうことすらね、その頃、あまり言われてなかったんでね、やっぱり入院中、1カ月の入院でもって回復に時間が掛かるかなっていう、そんな感じでもって過ごしてましたかね、うん。

――特に、その、お医者さんにかかって何とかということではないというふうに。

しなかったですね、はい、はい。

――でも、結局何も、実際そういった治療とか行わないで、時間がたつとともにまた元気にってなられたのはいつぐらいです?

そうですね、はい。大体6月、そうですね、なか頃ぐらいからでしょうかね。ようやく外で、散歩ができるようになったりとかね。ま、そうしてるうちに、だんだん元に戻ってきましたかね。

新型コロナウイルス感染症の語り

妻も自分も後遺症の発症を不安に思っていたが、それらしいものが何も出なかったのはすごく幸運だった。後遺症が残っていたら気楽に感染のことを周りにも話せなかったと思う

で、症状としては、後遺症があるという話がかなりその頃ニュースで出ていて、私も妻もかなり不安に思ってはいたんですが、結論から言うと、今に至るまで後遺症と思われるようなものは何も出てなくて、私は元々ランニングをするんですけど、ま、それで結構、呼吸があれするので、それでランニングのタイムが落ちたりしたらやだなーと思ってたりしてたんですけど、年明け、まあ、久しぶりに走ってみたら、別にそれほど、息が苦しいということもなく、それも含めて、結局、後遺症と思われるものは何もなかったということで、非常に幸いな結果でした。

もちろん今いろいろ振り返ってみると、ま、よく話してるのは、すごく幸運なケースだったという、ことですね。お互いまあ、私はちょっともちろん、あの、何て言うか口にしてしまうとですね、もちろん不安は感じてましたけども、まあ結果としてはもうほんと、ほんとに軽症で終わったわけですし、妻はもう私以上に軽症で終わったわけですし、ま、それ自体も非常に幸運なことでしたし、あと、特に後遺症が全くなかったということについては、お互いほんとによかったねと。で、いろんなとこで私も、コロナのことは、平気で私、自分が感染したというのは話してますけど、そういうこともなんか、後遺症とかが残ってですね、すごく精神的に、コロナにかかったことがショックだって思っていたら、あんまりこう、気軽に、周りに話したりもできなかったと思うので。まあ、そういう意味では非常に幸運だったねってことはよく話したりはしてます。

新型コロナウイルス感染症の語り

嗅覚障害がなかなか治らず無臭症が良くなってきたころに、異臭症が出た。ハヤシライスを食べた時、ひどいにおいが口と鼻に充満してしばらく残り続けるので本当につらかった

であと、嗅覚異常がなかなか全然治らなくて。12月にかかって3月終わりぐらいにかけてだんだんよくなってきたかな、どうだったかな。1月頭ぐらいには少し分かるようになってきたぞっていうふうになって。で、そこから徐々に回復はしていったんですけど、やっぱり同じものを食べていても、臭いが分からなくて何食べてるかよく分からないみたいなことはあって。例えば彼と一緒に、まあラーメン屋さんに出掛けましたと。で、何食べてたんだっけな、なんかこう、初めて食べるラーメンだったんですけど、なんかスペシャルラーメンみたいな特別メニューみたいのがあって(笑)。で、食べてて、よく分かんないけどしょっぱいなと思って。で、これはどんな臭いがするのって聞いて、煮干し味だよって言われて初めて、あ、これ、煮干し味な気がするみたいなこととかはあったりしました。だから、一緒にいる彼にこれはどんな味なのって聞きながら、聞いて、自分の記憶と実際の臭いとを照らし合わせながらご飯を食べるっていう作業はしばらく続きました。
で、だんだんこの無臭症、臭いがしないっていう症状はよくなっていったんですけど、逆に4月頃から異臭症がし始めまして。ま、異臭って、つまり変な臭いがするっていうことで。嗅覚異常ってもともと大体2種類あるって言われてたんです。臭いがしないっていうのと変な臭いがするっていうのと。で、変な臭いっていうのも人それぞれで、なんだろう、ゴムの焼けるような臭いだったりとか、ガスみたいな臭いとか、いろいろあるみたいで。

その異臭症と無臭症っていうのがあって、4月頃から私も異臭症を発症し始めました。最初に気づいたのが、お店で、牛、牛ホホ肉のハヤシライスみたいなのを食べたときだったんですけど、牛肉の臭いと多分煮込むときの赤ワインの臭いかな? と、なんかニンニクっぽい臭いとイカ墨みたいな臭いと焦げっぽい臭いとか、全部ぐちゃぐちゃに混ざった料理みたいになって。想像してもらうとすごく大変なことになると思うんですけど。おいしいって評判のお店だったのに全っ然おいしくなくて。で、本当に食べ終えるのがつらい、かったです、それは。だから、なんかそれだったら臭いがしないほうがまだこう、栄養の摂取だと思って我慢できたんですけど、そのひどい臭いが口と鼻に充満して、しばらく残り続けるので、本当に異臭症は結構つらかったです。
で、そのときもまた、こういう食べ物はまだ比較的食べやすいとか、こういう食べ物は、異臭がしやすいっていうのをだんだん探しながら、食べやすいものを探すっていうのをずっとしてきてて。で、ちなみに私の場合は、なんかニンニクと生の長ネギの臭いが駄目で。これを食べると、なんかニンニクのほうは、なんか腐った卵みたいな(笑)臭いがするんですよね。で、長ネギは逆に、なんだろうな、なんかお花みたいな臭いがするんですよ。そう、だから別に悪い臭いじゃないじゃんと思うと思うんですけど、おそばとか食べててお花の臭いすると、ちょっと気持ち悪いじゃないですか。そういうのが続いてたので、ご飯食べに行っても、ネギ抜いてくださいって言うようにしたりとか。まああと、なんだろうな、こってりしたニンニク料理とかよりは、うーんと、まあ和食、お魚を食べるとかっていうふうにしてました。

新型コロナウイルス感染症の語り

後遺症は普通の保険診療になるので、医療費がかなりかかっている。仕事も昨年は3分の1くらいしか働いていなかったので、収入も減って大変だった(音声のみ)

――その、後遺症の問題ってのはすごく大きな、先ほど、いっぱいお金がかかっちゃいましたっておっしゃいましたね、いろんな医療機関にかかってって。それについては普通の保険診療になるんですか。

はい。もうお金がないですよ。もうほんとにもう、退院してからかかる、医療費って結構かかりますから。

――そうするとこう、全体的にお仕事を休まれたこともあると思うんですけれども、そちらのほうでの経済的な負担っていうのって、負担っていうか、その、収入が減るとかってこともあるんですか。

ありますね。もうほとんど、3分の1ぐらいしか、もう、ほとんど休んでましたから。去年の、はい、はそのぐらいしかないですかね。

――その医療費が出ていくから、ほんとに、それはほんとに大変。

もうちょっとね、つらいですけどね。

――なんかそれについて、その、後遺症とかに関しても、もう少しこう、国のほうで保障してほしいとか、何かそういうのありますか。ご要望というか。

まあね、ほんとに、後遺症に関しては何とかしてほしいですよ。何が後遺症で、何がこれは違うとか、分けることもできませんし、まあ、できればね、保障してほしいですけどね、そういったのは今は期待できないかなーと。過程のときですから自助でやってくださいって言われますからね、ここの政府は。

新型コロナウイルス感染症の語り

子どものうんちの臭いが分からないというと夫は言葉を失った。鼻をすぐそばに近づけてもわからなかった。嗅覚が戻り子どものおむつの臭いが分かった時は嬉しかった

――嗅覚、だんだんこう戻ってきて、もうほぼ今、戻ってるってことだと思うんですけど、このにおいが、「あ、このにおいが戻ってきた」っていうふうに、なんかこう、「はっ」て思ったようなこう治ってきてるっていうふうに思ったような瞬間って何かありますか。

や、もうなんか、すごい、それはもう子どものうんちが分かった瞬間が、「わ、臭っ!」ていうのが分かったときに、あんなにうれしいんだみたいな(笑)。
子どものうんちってものすごい強烈なにおいで、やっぱ夫がやっぱり隣で、やっぱ言葉を失っていたのがすごく…「え、これ分かんないの?」みたいな。私もほんと、おむつをこうやって鼻に近付けて、ああ、もう。みんな、だから冗談だと思っていたんですよね。分かんないって言っても、分かりにくいのだろうと思って。だけど、おむつを替える前も子どもがうんちしたら、もう、そっから漂うじゃないですか。あ、うんちしたでしょみたいな。
あれがまず最初は分からなくて、私まあ回復した後に、実家にも自分の父親、母親のとこに子ども連れてったりとかして会わせてたときにも、もうそのおじいちゃん、私の父親が「あ、うんちしたねー」とか言って。で、「私ね、ほんとにおい分かんないんだよー。これにおう?」とか言って、うちの両親の前で。で、こんだけ鼻近付けて、「これ、におうかなあ」って言ったら、もうみんななんかあ然としていて。そこで初めて、「あ、ほんとにこいつ分かんないんだ」みたいな(笑)。
だったので、それぐらい分かんなかったんですね。最初のほんとにもう3~4カ月。だからもう、ああ、分かってきたな、分かってきたなっていう、こう、だんだん、でも分かってくるときと、分かってこないときがあって、それもまあ、すごい、まあ、こんなに赤裸々に話していいのか分かんないですけど、なんか、うんちの種類、多分、子どもが食べたものの種類によって、分かるものと分かんないのがそのうち出てきて、なんか、とうもろこしを食べて、とうもろこしが出てきたら分かるみたいな。なんか(笑)、とうもろこしの入ったうんちだと分かるとかね。なんかカレーライス、カレー食べたときのうんちは分かんないとか、なんかそのいろいろあって。で、最近っていうか、秋ぐらいですかね、10月とか。
やっと、うんちをしてまだそのパッて開いてないけど、もうおむつから漂ってくるにおいが分かったときに、「あ!分かった」みたいな。あの瞬間がね、一番うれしくて、そうですね、それが一番分かったときの、瞬間でうれしくて。