インタビュー時:53歳(2012年5月)
関係:嫁(義母を介護)
診断時:義母82歳、嫁51歳
2011年に義母がアルツハイマー型認知症と診断され、夫と自宅で介護を始める。診断を受ける前までは、義母は別居で、2006年よりデイサービスを利用しており、嫁は夫と2人暮らしだった。診断後、3カ月ほど同居して仕事と両立しながら介護していたが、症状が悪化したため、義母の施設入所を決めた。週1回面会に行っているが、後ろめたいと感じる。
語りの内容
―― どのような形で最初、お母さまの、異変に気づかれましたか。
えっとね、もう何か、うつ、うつっぽかったんですよ。きっかけは、あのー、主人の姉が39歳のときに亡くなったんですよ。肝炎にかかって、それで急に亡くなったんです、劇症肝炎になってしまって。それが、姉が39歳のときで。それからちょっと、うつっぽかったんですよね。あのー、それで神経科とかにかかってて、それでずーっと来たので、その異変ていうのが、どこから異変ていうのか分からなくて。何か、すごく神経質な人だったので。例えばもう、1つどこか悪いとなると、病院をあちこち行くような感じの人なんですよ。それでまあ、神経科とかも1人で行ってたので。ちょっと気がつくのが遅かったんだけど、その延長線かなっていうのは、今思うとあります。
それでまあ、私も知り合いの方とかと話してて、そこのお姑さんも、あの、認知症にかかってて、いい先生っていうのをちょっと紹介していただいたので、そこに行くようになってから、何か「老人性うつから来るものだ」って言われてたので、その先生は「認知症」っていう言葉は使ってなかったですね。
インタビュー家族24
- 義母は娘を突然亡くした後、ちょっとうつっぽくなっていたので、どこから異変が始まったのかわからない。医師からは「老人性うつ」とも言われていた(テキストのみ)
- 認知症が進まないようにする薬を勧められ、少ない量から飲んだが、普段とは様子がおかしくて合わない感じだった。ちょっと落ち着きがないような感じだった(テキストのみ)
- 入所までの1ヶ月は仕事から帰ってきても義母介護中心の生活で疲れていた。不満を言うと夫と喧嘩になった。特養ができたのを機に入れてもらうことにした(テキストのみ)
- 介護していても嫁の立場と息子の立場では違うので、夫とは共有できる部分とできない部分があると思う。入所後は余裕ができて優しい気持ちになった(テキストのみ)