投稿者「dipex-j」のアーカイブ

認知症の語り

診断を受けて、なんだかよく分からなかった。60歳で若年性と言えるのかなと。自信をなくすこともあるが、“いい加減な真面目さ”を信条にして、くよくよしないようにしている(音声のみ)

―― 診断名は。

若年性アルツハイマーです。なんだかよくわかんなかった。なんだ(笑)。若年性って言ったって60代だぜっていって(笑)。60で若年性って言えるのかなーなんて。

―― ご自分が若年性アルツハイマーっていうのはなんだろうって思われたとき、どんなお気持ちになりました?

あ、病名はそうなんだと。ただ、それだけですね。で、「若年性アルツハイマーってどういう意味ですか」って言ったら、ま、先生、物忘れが激しいとか、ま、激しいたって言ったって、そんなにおれ激しいかなと思ったんですけど。そ、そんなにね……物忘れが多いとなると仕事できねえですんでね。いついつ誰誰と、ま、一生懸命、おれ、病気の名前聞いてから、あの、細かいことでも、ま、そんな細かいことはあまり書かなかったけれど、…文字、文字で書くようにしましたよ。何月何日、何々だろうというに、何何何何とかね、ま、それは、ま、いいことだと思うんですけど。……何となくね、何か、その、どっかで、その病気をしょっているっていうのがね、頭ん中に残ってるんだよ。だから、自信なくなっちゃうときがあるんですよね。自分では、こう、こうあるべきだとか、こうしなくちゃいけないと思っていながらも、これでいいのかなとか。やっちゃったあとから、いや、まずかったかなとか。何かそんなような、それも、ちょっとストレスにもなるんですけどね(笑)。やりたいことやってでも一番いいじゃないですか。ねえ、できればね。もう、……一番悪いのは、やっぱり、くよくよするのが一番駄目ですね(笑)。

―― くよくよされるようなことがあったんですか。

いや、あんまりないんですよ、正直言って。いい加減ですから。もう、ほんとにね、いい加減な真面目さなんですよ、うん。ほんとにいい加減だと駄目だけど。

認知症の語り

舅が療養中、介護をしている友人に助言をもらっていた。両親のときにそのことが役立ってスムーズにいった。介護の情報は自分から困っていると開示することが重要だ

―― あの、最初からすぐにそのケアマネさんですとかですね、介護保険だとか。

はい、ええ、ええ。

―― そういうところに、こう、あのー、相談に行くことってできましたか? 何か。

え、あ、ていうのはね、あの、嫁ぎ先の父がですね、やはり、あのー、ちょっと長い間、闘病したんですよね。で、そのときに、向こうのほうで、あの、ケアマネジャーさんていう方が、いらっしゃるとかね、あの、病院もですね、いろんな病院があるっていうことは、あの、友達に相談したんです。え、おかげさまでね、あの、わたしの友達たくさん介護しているんですよ。それでね、「こうなんだけど、どうしたらいい?」って、で、みんな教えてくれてね、助かったんです、はい。
それでね、あの、そういうのがあったんで、あー、うちの両親の場合は、わたしが威張ってですね、「ねえ、こういうのがあるんだよ」って、「こういうのがあんだよ」って妹たちにね、威張ってね、教えてやって、ちょっと、いい思いさせてもらいました、はい。
ですからね、やっぱり、情報をね、あの、いかにして得るかって重要なことですね。あの、知らないと損をしますでしょう。いろんなことに対して、全てなんですけど。で、それは、やっぱり、自分のうちが、あの、こういう状態なんだよっていうことを恥ずかしがって隠しているとですね、情報もらえない、うん。だから、それをあえてね、「今、うちは、あの、こういう状態なんだよって、すごく困っているんだわ」っていうことをね、あの、情報を開示する。そうすると、それに対してね、「あ、それなら、いい手があるんだよ」って「こういうのがあるんだよ。これ使いなさいよ」って教えてくれる、うん。ほんで、それを使ったら、じゃ、どうだったかっていうことを、また報告するでしょう。うーん、それで、また、そこでいろんな話ができて、あの、自分の愚痴も聞いてもらえる、うん。で、「あなた、そうやってやるからおかしいんだよ」って教えてもらったりですね。あの、ま、やっぱり、そういう下地があったんで、今回の介護は、スムーズにこういうのがあるなって分かりました。うん。

認知症の語り

自分はまだ保険料も払っていないので、介護保険サービスに気づかなかった。知り合いの看護師からいろいろ教わり、病院のソーシャルワーカーに相談した(テキストのみ)

たまたま、母と同じ病気で、闘病していた看護婦さんの人が、偶然にも、父の担(当)、父が入院した病院の看護婦さんでもあったんですよ。すごい、…何か、ありがたい偶然なんですけど。
いろいろアドバイスしてくださって。で、それ、「介護保険ってあるよ」とか。ま、そういうのも、全然知らなかったので、…自分が40でも過ぎていれば払っていたのかもしれないんですけど、そういうのもほんとに接点がなかったので、…何だ、それは?みたいな。で、「国、…国の援助というか、そういう支援で、サービスも使えたりするんだから、まあ、そのままだとあなたが倒れるから、あのー、利用しなさい」みたいな。その「利用しなさい」と言われても、それはどこでどうやって利用して、何?何が利用できてどんなサービスがあるか分からないとかいうの。ま、ある程度教えてくださって。でも、やっぱ、話だけじゃ分からないことが…多くて。で、何か、父のまずかかっている、ま、その方、その看護婦さんが父の…かかっている病院の看護婦さんだったっていうこともあるので、そこの病院が、そこそこ大きいので、…何、ソーシャルワーカーみたいな人がいるので、そこに行けばいいみたいな。何だ、その人は?みたいな、もうそんなのも知らなかったので、そんな相談に乗ってくれる人がいるのか?みたいなんで。父の定期検診とか行ったついでに、ソーシャルワーカーだかの人に相談したんですけど…

認知症の語り

母は週4回、通所サービスを利用している。デイサービスとリハビリ中心のデイケアに2日ずつ行っていて、認知症専門デイサービスは認知機能を維持するための日課がある

―― はい。あのー、お母さまの毎日の生活っていいますか、教えていただけますか。

はい。えー、デイサービスの方に月、水、土……月、水、すみません、月、水、木、土の週4日間行ってまして。そのうち2日間は、機能、機能の回復というか、足腰が弱らないようなリハビリ系の所に2日間行っていまして。1日…あとの2日は、あのー、認知症専門の、そのデイサービスに1日中行ってます。で、その行ってない日は、あのー、もうここでぼうっとしてる時間が非常に長くて、テレビを見たり、えー、寝たりして過ごしてるようです。ただ、あのー、そこは想像に過ぎないので、私働いておりますので、ちょっとすべては分からないんですけれども、そのような感じを見受けられます、時々、はい。

―― 1週間のうち、土日はいらっしゃることが多いんですよね。

家に、はい。

―― すると、それ(土日)以外、4日間、デイサービスに通ってらっしゃる。

そうですね。土曜日に1回行ってるので。(土日以外は)3日、その3日、はい。

―― はい。認知症のデイサービスっていうのはどんなことやるんですか。

えー、認知症専門の所はいろいろ、まあ、折り紙を折ったりとか、歌を歌ったりとか、その、認知、認知機能を維持するための、ある程度のカリキュラムを持っているみたいで。で、それで朝行って、昼を食べて、夜も同じようにして、その中で散歩があったりとか、そういうようなサービスに行っているのが週2日間ありまして。あとの、その2日間は、1回わたしも一緒に体験をしたんですけれども、あのー、機能回復なのでストレッチをしたりであるとか、あとはあのー、段差のある踏み台みたいのを乗ったり降りたりしたりとか、あとはボールゲームであるとか、輪投げとか、そういうようなことをやっているみたいですね、はい。

認知症の語り

始めはデイサービスを週1から始めた。半年ほどして慣れてきてお風呂にも入れてもらうようになり、認知症が進行してきたので、ショートステイも利用するようになった

それまではデイサービスは使ってたんです。で、最終、16年までの間に、あの、まずは、あのー、1週、週1から初めたんですね。で、それも、あのー、まだ介護保険がある、始まるか始まらないかぐらいだったんですよ。で、あの、うちの会のほうに手伝ってくださってた方が、施設の施設長されてたとこがあったんですね。で、そこで「うちに来てみる?」って言ってくださって、で、行ったのが最初なんですね。で、そのときに、主人は、あのー、遊びに行ってるっていう感じで。ですから、「お風呂も入れてもらわなくて結構です」っていう形で行ったんです。で、そのときに、あのー、車に乗っていって、向こう着いたら、私のことを「お母さんは?」って聞いたらしいんですね。で、そうすると、職員さんが、あのー、何を思って言われたのかが初めは分からなかったんですけどね、「あ、奥さん、お仕事ですよ」って言われてるんですね。で、私、仕事してませんので、主人が顔色が変わったそうです。それで、はっと気がつかれて…。あ、あの、また主人が聞いたらしいんですね。で、そのときに「奥さんはお買い物ですよ」って言ったら、「あ、そう。買い物ね。女の人は大変だよね」って言ったらしいんですね。で、そういうことが半年ぐらい続いてるんです。
で、その間はお風呂も入れてもらわないで、行って、みんなとご飯食べて、お年寄りの方たちとお話しして、あのー、みんな歌を歌ったりするときに手拍子を叩いたり、あの、口笛とか、よく吹いてたんですね。だから、口笛を吹いたりとかして、あの、遊んでたっていうか。で、帰ってきてたんです。で、帰ってくると、職員の方に「あの、今日ね。お母さんね、よくしてもらったよ」って、「ありがとね」って言って、いつも降りてたんですね。で、職員の方たちにも言われたのは、いつも労いの言葉をもらうって言っていただいてたんです。
で、半年ぐらい経ってから、「そろそろ、お風呂やってみませんか?」って言っていただいて(お風呂を)始めたんですね。で、その、その頃からもう慣れてきてくれたんですね。で、それで、だんだん進行もしてきてましたので、あのー、施設を増やし、違うとこにも、そこ(最初のところ)はもうショート(ステイ)はなかったんですね。ショート行けるとこ(ショートステイもできるところで)、あの、デイ(サービス)を使って、ショート(ステイ)も使ったんですね。

認知症の語り

認知症の妻の介護で義母の負担が重くなってきたので、今はデイサービスとデイケアを合わせて週5回利用。その他、月1回訪問歯科、週1回訪問リハビリを利用している

やはり義母にはちょっと負担が重くなってきて、ま、いわゆる、5年ほど前に、デイサービスを受けさしていたことがあって。で、デイサービスに受けさしていただいて、その後また、デイケアとか。で、今、月、週5回、そのデイサービスとデイケア、あのー、受けさしてもらってます。利用さしてもらってますね。
で、あと、やはり、そのー、歯が、私がきっちりもう磨けないようになってきて、口を開けてくれないから。で、そのー、ひと月に1回の歯科だけやったら、ちょっときれいに歯がならん、してもらえないなということで、1週間に1回、訪問歯科、訪問歯科の看護師さんに来ていただくようになったんですけど。まあ、それも2年も、もたん間、その、看護師さんがお辞めになられたんで、なら、もう、そこの訪問歯科の先生、えー、看護師さんはお断りさしてもらって、今、お友達になっているのは、最初に、その訪問歯科でされてた方が今、お友達で来ていただいて。それが1週間に1回で、ボランティアで来ていただいてるんですけど。
あ、まあ、歯とか、やはりこれ大事やなっていうのが、まあ、そういう認知症がね、やはり、その、噛まないとか、飲み込まないということが、ま、認知症の病いの進行の1つの要因じゃないかなと。で、あの、歯科のほうを、ま、力を入れるようになったんですけどね。で、やはりその、訪問歯科とか、えー、月1回定期的に歯医者さんに行って、歯石取っていただくのは、やはりその、大事な歯は、えー、認知症にはこれ、もっともっと大事な歯やなということが、やっぱり私は、それがあの、1つの病気の要因になってるのじゃないかなと。認知症、やっぱり早めるのもやっぱ噛まない、飲み込まないっていう形で、だんだん、だんだんやっぱ病気は悪くなってく。それをやはり私は止めたいというのもあって、訪問歯科で、えー、訪問リハ。リハビリの先生も1週間に1度、来ていただいてます。

認知症の語り

妻は家事ができないので、週3日ヘルパーさんに介助をお願いしている。障害者向け(自立支援医療)のガイドヘルパーさんにスポーツクラブや映画に連れて行ってもらう

うーんとですね、困る…まあ、細かいいろんな何か、あの、日常の介助っていうのは、もちろん必要なんですけども、まあ家事の、家事全般で、最初、僕、一番困ったのは料理なんですけども、料理の経験あまりなかったんで、やっぱり最初は困りました。で、あまりにも困ったんで、やっぱりヘルパーさんを使い出して、料理の、料理介助の。だから、ええと今、料理介助というか、家事、料理介助がメインなんですけども、それが週3回使ってるのが料理です、全部。一緒に、まあ女房は一緒に料理しながら、お昼と、私の夕食分を一緒に作ってる感じじゃないかな。
あとは、困る…、うーん、そうですね。そういう介護の面に関しては、まあ困るっていうほどではないんですけれども……、まあいろいろ、そうですね、困るってほどではないけど、ま、困りますね(笑)。

―― えっと、お料理以外にも?

まあ洗濯、掃除、家事援助。家事の、掃除、洗濯、料理ですけども。あとはまあ、あとはお風呂のまあ介助とか、要するに日常の歯みがき、まあ細かいこと言うと、歯みがきやって、お風呂の介助して、あとはそういうのですね、大体。

―― それはご主人が…やってます?

そうです、はい。私が全部やってます。

―― で、お料理に関しては、あの奥さまと一緒になりながら…

ヘルパーさんが、まあやるってことと、それ以外は私が全部やってます。週4日は私で、ヘルパーさんが週3日やってます。

―― お料理上手になられましたか?

ならないですね(笑)。

―― ならないですか?

はい(笑)。あとは、週1回は、ガイドヘルパーさんていうのがおりまして、あの、それは障害者向けのヘルパーさんなんですけども。その人があの、スポーツクラブに連れてってくれてます、毎週。週の間で。スポーツクラブにま、行って、やっぱプールに行くんですけども。それであとは、途中でちょっと、それをプール以外にも、一応映画見に行ったりとか、そういう援助もしてもらってます。で、週末は私とプール行くんで、大体週に2日、プールに今通っています。

認知症の語り

デイサービスに行けば、とてもいいと言うが、出かけるときは嫌がるので、山に行くと言って無理やり車に乗せることもある。妻は書道が好きで褒められると喜んでいる

ま、非常に朝、困っちゃうですよ、はあ。あの、デイサービス行くとき、迎えに来ますもんですからね。ほいで、「来たぞ、さあ、何か行くよ」、「どこ行くだ」ってね。「山。山のほうへ行くだ。山へ行くだ」って言ってね。○(デイサービス施設の名前)っていうことを言うとね、とてもね、あのー、「そんなとこ、行かんでもいい」だとかね、「うちにおりたい」とかね、えー、そういうようなことをよく言いました。昨日、今度行ったときでもね、まあ、しょうがないですからね、ま、向こうの方と一緒にね、あのー、一緒に押し出してね。ほいで、まあ無理やり。ほいで、私だけではできんときには、まあ、あの、うちの息子連れてきましてね、一緒に、息子と一緒に、(車の)中、引っ張り込んだりなんかしてね。無理に乗せることもあるです。ほいで、向こう行けばね、いろいろ、「とてもいい」と言って、言っておりますけどもね。
あの、向こうの方はね。いろいろ、家庭連絡帳、連絡帳っていうの書いて、毎日書いてくれる。それから、向こうでお風呂へね、風呂へあまり入らないっていうんですね。もう非常に拒否するとか、あるいは帰宅願望っていって、「うちへ帰りたい、帰りたい」って言う、言うですけどね、まあ、いろいろやったり。書道がやっぱり好きでね。あの、字を書くですよ、半紙へいろいろ書いたりしますけどもね。そうすると、あのー、よく書けたと言って褒めてくれるとね、えー、喜んでおります、そういうときは。

認知症の語り

妻は週2回デイサービスに行っているが、周りは年寄ばかりだから行くのを嫌がる。妻の嫌がることをして自分が楽をしているという気持ちになってしまう(音声のみ)

で、1人で家に、昼間家に1人でいると心配なんで、(通所している施設から)週2回デイサービスに朝迎えにきてもらって、夕方まで、あ、お昼食べて、お風呂入って夕方帰ってくるんか。それが嫌なんやな、行くのが。

(認知症本人:妻)嫌なんや。

そのー、デイサービスの日はもう朝から「行くの嫌や。行くの嫌や。何で行かなあかんのかの」、もう延々と、繰り返されるんで、うん。

―― 何かおもしろくないんですか、行かれると。

(本人)みんなが話しかけるんですよ、一番若いから。

「年寄りの人ばっかりや」って言うもんな。で、スタッフに。

(本人)手やら、足の悪い人とか、車いすの人ばっかりやもん…あ、痛たた。

やっぱり、うん、デイサービスに、あの、行って預かってもらうのが一番家族としては助かるんですけども。

(長女)本人がね、「嫌、嫌」言ってるんで、しょうない。

本人が嫌がると…本人、本人の嫌がることをさしてるんかという、こっちの、あのー、どう言ったらいいんですかね。

(長女)押しつけて。こっちが楽してて。

うん、うん。自分…うん。そう、みたいな感じになる。

認知症の語り

始めはデイサービスを嫌がっていたが、職員が好きなことや得意なことを聞いて対応してくれた。ショートステイでは、一日ぼーっとしていて預けるのが心苦しい

なかなか、あのー、言うこと聞いて行ってくれなくって…(笑)。で、まあ、「今日は行かない」とか、そういうふうで、あの、とっても苦労したんですけど。あの、そのデイサービスでの、職員さんたちがすごく一生懸命やってくださって、母親の好きなこととか、あの、得意なことを聞いて、で、そういうことで、あの、やってくださったもんですから、初めはほんとに、「そんなレベルの低い所へ、何でわたしが行かなあかんの」っていう、そういう言い方でね(笑)。まだ、あのー、しっかりしてたもんですから、いろんなこう、人と話すときはほんとに普通なんですよね。だけど、ついさっきの言葉、分からなくなっちゃう。
一番最初のデイサービスの、で考えると、その、何て言うか、個人の嗜好に合わせて、いろんなあの、いろんな対応していただけるといいなって思いますね。ま、それはすぐには分からないことなんですけどね。あの、父親がそのー、木工細工やったりとか、その、手先が器用で、あのー、そういうことが好きだって、物を書いたりとか、字を書いたりとか、そういうのはあんまり得意じゃなくて、そういう物作ることが好きですって言ったら、竹とんぼをね、施設長さんが一緒に作ってくださって、で、保育園の子たちにプレゼントとか。で、母親の場合は、あの、縫い物したり、字を書いたり、俳句作るのが好き…なんですね。だから、そういうことやって、皆さん、あのー、入所者の皆さんの先生になって、教えて、あの、教えたりとか、そういうことをしてくださったりしてたんですね。だから、すごく、そこが良かったなと思うんですね。
で、そこに、あの…、ショートステイの施設があったら、ほんとにベストだったんですね。で、つい最近、新聞でそういうことができるようになるっていうような話もね、載ってたんですけど。あの、今、うちのおじいさんも、デイケアのほうはすごく、あのー、介護士さんたちが細やかに見てくださって、あの、すごく分かる、毎日ノートに書いてもらえるもんですから、よく分かっていんですけど、あの、ショートステイになると、スタッフが変わるもんですから、また、全然様子が分からないんですね。
だから、そういうショートステイで、あ、デイサービスでショートステイも兼ねた施設(※)があったら、一番いいと思うんですね。で、ショートステイで泊まって、あのー、昼間はデイサービスのほうに、で見ていただけるっていう、そういう施設があるとすごくいいと思うんですね。まあ、ショートステイはショートステイで、1日中、ぼーっとしてますよね。だからもう、預けるのも、わたしたちがちょっと苦しいんですよね。

※ここで話しているようなデイサービスでショートステイも兼ねた施設は、小規模多機能型居宅介護施設といって、 デイサービスに加えて、訪問サービスや宿泊サービスを組み合わせた形でサービスを提供することが可能です。