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インタビュー時:62歳(2011年8月)
関係:妻(夫を介護)
診断時:夫55歳(67歳で逝去)、妻49歳

1998年に夫が若年性アルツハイマー型認知症と診断される。妻は当時、夫と娘2人の4人暮らし。診断時、家族一丸となって頑張ろうと話した。夫は製薬会社に勤務していたが休職。1999年アリセプトの内服を始めるが、1年後頃より乱暴になり、主治医の判断で中止となる。2004年に妻は体調を崩した為、夫を介護施設に入居させ、毎日見舞いに通う。次第に夫が痙攣を起すようになり、誤嚥性肺炎で入退院を繰り返し、2010年逝去した。

語りの内容

それと、あの、家族で月に1回、カラオケに行きました。歌うこともいいっていうの、今は音楽療法はやってますよね。確かにいいと思うんです。それで月に1回、娘はもう結婚してましたので、月に1回帰ってきて、あの、一緒に外食して、で、カラオケ行ってっていうのを、それもう2年半ぐらい続いたんですかね。
で、初めは上手に歌ってたんです。でも、次に今度は、あの、字幕を追いかけられなくなるんです。だいぶ遅れていくんですね。で、そうこうして、でも最後、歌うんですよ。で、長女が「お母さんが一緒に歌ってあげたら」って言うんですね。で、そうすると主人は「嫌だ」って言うんですよ。だから、そこだけ自尊心あるんですね。だから、あの、自分でやろうという。それでやらせ、やって行ってたんですけども、その、今度遅れてるだけじゃなく、字幕スーパーがどこにあるかが分からなくなる。で、「ここに字幕スーパーあるよ」って、こう、押さえていくけども、それもだんだん難しくなってきた。そこで、あ、もうカラオケ行くのやめようっていうので、やはりそれも2年半ぐらいでやめたんですね。

私は: です。

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