事務局だより

ナースプレス第45回:「障がいを持っている人が感じる検診/検査のハードル」

今日も、更新されました。ナースプレス!今日の担当は、大腸がん検診モジュールのリサーチャーで電気通信大学の菅野摂子さん。テーマは、「障がいを持っている人が感じる検診/検査のハードル」です。

障害がある人は、それを理由に医療機関から足が遠のいてしまうことがあります。検診もそのひとつです。

中で語ってくださっているお一人目の方は、ご自身の病気のため、がん検診を受検しにくいということを話されています。また別の方は、検査の際に介助者や家族が付き添えず、無理な姿勢でいなくてはいけないことがつらかったとのこと。

その一方で、障害を持っているからこそ自分で異常を発見しにくいことがあり、検診を受けたほうがいいと考えている方もいらっしゃいました。

 

医療者は、(もちろん悪意はないのですが、)つい、自分の専門以外は「見なくてもいい」「分からなくて当たり前」という姿勢になっていないでしょうか?

医療の高度化や専門分化が進み、効率化のために分業も進むと、例えば検診のときに、「診断に必要な検体が採取できればいい」、「診断に必要な画像が撮れればいい」…と、目的を達成することに集中しすぎてしまっていないでしょうか?
 

「健診を受ける」「医療機関にかかる」ということは、その人の生活の一部でしかありません。実は他に障害をかかえていたり、他に病気がある場合もあるでしょう。それと同じく、介護や子育てなどで制約がある場合もあります。当たり前ですが、すべて含めて一人の人なのに、医療者は、目当ての病気(目当ての検査)のことだけを見がちです。
 

検診や医療機関への受診を勧める場合、検診や受診目的になっている疾患とは別に、それを阻むような要因がないか。検診や受診を促すために何か特別な配慮が必要ではないか。

医療職の方々、今までこのような経験がなかったでしょうか。また、その場合はどうしたらよかったでしょうか。ぜひこの記事を通じて考えてみてください。

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