小中高はそれほど楽しかった印象はないが、大学はとても楽しかった。入学式で自分が聞こえないことを伝えて、理解してもらうなど、とても良くしてもらった（手話）

大学の4年間、もう本当に楽しかったなって答えられます。先ほどもお話ししたように先生たちもとても良くしてくれて勉強も楽しかったし、友達も本当に素晴らしかったです。
実際に、小・中・高は聴者と普通の一緒に学校に通っていて、あんまり楽しい印象ってないんですけれども、勉強はできたとは思うんですけれども友達関係ではそんなに印象に残ることもなくて、性格悪いとかではなくてコミュニケーションがまず難しかった。女の子の話だとね、なかなか入っていけなくって…。
そういうのがずっと続いていたので、大学に入って自分って何だろう、自分の障害って何だろうっていうことをすごく分かった。高校のときぐらいに、自分、聴覚障害として何だろうっていうことが話せるようになりました。
大学に入る、入学式の後に自分のことを話す、15分ぐらい話す時間をいただいて、私は小さい頃から手話で育ちました、家の中での生活も手話です、日本語も書いたり読んだりはできるんですが、話す、聞くというのは難しいので、補聴器で音を拾うことはできますが、はっきりと何を話しているっていうところは分からないのでっていうことを自分から話をしました。また生活の中では、言っていることは、聞こえません。代わりに何か呼びたいときにはたたいてもらうとか、光で知らせてもらうっていうふうにしてください、それが私の生活ですっていう話をしました。
そうしたら皆さん、理解してくれて、その後、実際に、手話にも興味を持ってくれて学んでくれたり、口をゆっくり開けて話してくれたりとか、呼ぶときもトントンって呼んでくれる。
グループワークのときにも積極的に入ってくれて、（最初は）パソコン通訳はなかったので、それがいないときには同級生が、もうすごいうまい、得意な子がいたので、その子に手伝ってもらったり、本当にみんなに良くしてもらって4年間楽しく過ごすことができました。ろう者だからっていうことではなく大学生らしく恋愛話とか、おいしいものの話とか楽しくできたことを覚えています。