エリザベス
インタビュー時:52歳
デザイナー兼教師。既婚、3子(1人は死亡)。娘のマーニが車を運転中に大型トラックに衝突して死亡。マーニには病気があり、このために事故死した可能性がある。娘の死亡事故はエリザベスにとって大きなショックであり、心が荒廃した。
語りの内容
(精神的な苦痛から)具合が悪くなることも絶対あると思います。悲しみのあまり死んでしまうこともあると思う。いまだによく思うんです。娘がもうこの世にいないのに、あんなひどいことがおこったのに、どうして私は毎朝起きて、世の中は何も変わらないのだろうって。
今後のことについてどうお感じになりますか?
そうですね・・・・また、心からうれしいと思うことがあるのだろうかと思います。私にはまだ他に素晴らしい2人の子供がいてこんなことを言うのは非常に申し訳ないのだけれど、こんな悲しいことが起こってしまうと、もう2度と心から、何も考えずに、楽しんだりすることはないと思います。以前は満ち足りていたと思います。今もマーニのことも含めて自分のいる環境をありがたいと思わなければいけないとは思います。
クリスマスカードにマーニの名前を(家族の一員として)書かないことは、とてもつらいです。あの子を裏切っているような気がして。だから時々(マーニの名前も)書きます。そんな些細なことでも容易ではないんです。たとえば私の母への誕生日カードにあの子の名前を書かないと、口には出しませんが、私の両親はとても悲しいと思います。あの年代は感情を表には出しませんから。
インタビュー16
- エリザベスは、警察官から、娘が自動車事故に遭い亡くなったと告げられた当初、それを信じることができなかった。娘マーニは車を運転中に走行車線をはずれ、トラックに衝突し亡くなった。
- 娘の死から2年以上たったが、エリザベスはいまだに悲しみで落ち込んだ状態にある。マーニの死は悲惨な事故のせいであり誰も責められるべきではないと考える。
- エリザベスは娘マーニーの遺体と対面するのに時間がかかったことに憤慨した。エリザベスは娘に触れたかったし、誰も彼女を止めなかったことをありがたいと思った。
- 娘を2006年に自動車事故で亡くしたエリザベスは、生きていて楽しいことがあるだろうかと思っていました。彼女には他にも素晴らしい子供たちがいたのに、まず亡くなった娘のことを考え