サリー
事故当時:40歳(2008年)
インタビュー時:39歳(2007年)
職業はシェフです、パートナーと3子あり。母親が自宅でタバコの不始末によるとみられる火災により死亡。過量の鎮痛剤により入眠し、事故に遭ったらしい。サリーと家族にとっては衝撃だった。
語りの内容
皆のために自分がしっかりしなくてはと思ったんです。自分のことよりも、皆のためにと。家に帰ったら、娘達に母が亡くなったことを伝えなくてはならない。とても悲しむだろうと思いました。それから、みんなに電話をすることから始めなければなりませんでした。この悲惨な事件のことを全員に話しました。5人兄弟ですが、すべての責任は自分にかかっていると感じたのです。自分がやらなければと。自分が全て仕切らなければと。それでそれはとても・・・。
自分ひとりで?
ええ。でも、とても大変でした。
どのように、皆さんにご連絡をされたのですか?何件にも電話を?
ええ、電話で。そうです。電話で。すごく疲れるんです。一日の終わりにはもう頭が爆発しそうでした。もう爆発しそうで。電話して、電話して、電話して、もうこれ以上できないほど。(次の日に)また同じ事を始めるんです。一人一人に何が起こったか説明して。皆知りたいんです。「母が亡くなりました。火事で。」とだけ言うわけにはいかないでしょ。どうして、何が起こったのって質問されるから。本当に何度も何度も何度も同じ話をしなければならない。とてもストレスが大きい作業でした。それに、当然電話も休みなくかかってくるんです。だから結局、私が全部しなければならなかったんです。