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インタビュー時:58歳(2011年12月)

東海地方在住。大腸がん検診を受けてきた中で、内視鏡検査の経験は3回ある。2011年便潜血検査が陽性になった時には、内視鏡検査を(違う病院で)2回受けたが、2度目は全く痛みを感じず、技術の差を実感した。その時に見つかったポリープは、先進医療に指定されている「内視鏡的大腸粘膜下層剥離術」という方法で切除した。切除したポリープは4cmの大きさになっており、10年前に最初に受けた検査では見落とされたのかもしれないと思ったが、今後も毎年便潜血検査は受ける予定である。

語りの内容

―― 組織検査はしたんですか。

あ、組織検査の結果は、その前にもドクターからは、このタイプの、あの、えーっとポリープは、もう見ただけでもほぼ良性だけれども、その、手術する前にも、あの、「これ放っておいたら、どのぐらいの確率で、あの、がんになるんですか」って聞いたら、やっぱりその、うーん、5ミリ以上のものが一応、その、えーっと、切除する対象になるとは言ってましたけれど、私の場合のタイプのポリープが、あの、がんになる確率は、えっと、20パーセントだと言ってました。その5人に1人っていう確率をどう考えるかなんですけれど。

―― どう感じられました?

いやー。

―― 20パーセント。

うん。夫が肺がんで、5年生存率が20パーセントってはっきり言われた時の印象は、20パーセントに入るっていうのは…かなり…うん、確率的には、自分がその中に入るっていうのは少ないっていう印象だったんですけれど、自分っていうか、うーん、肺がんであった場合。でも、あの、がんになる確率が2割って言われた時に…なんか低いというよりか、高いなっていうか…うーん…20パーセントに入る、入る確率のほうが。生存率20パーセント入る確率(については)、入るとは思えなかったけども、20パーセント(でがん)になる確率は、あるんじゃないかって。同じ20って数字でも、まあ、その時、そのケースによってずいぶん受ける印象が違うなっていうふうに思いました。うん。
で、あと、終わってからドクターが、あの、うーん……うーん、あなたの場合のポリープが…あの、悪性になるのは20パーセントだけども、今後放置しといて、えっと、亡くなるまでに、あの、がんにならない確率のほうが高いから、つまり8割はがんにならないってことですよね。だから今回、あなたが手術、この処方を選んで良かったのかどうかはわからない、と言われました。
…ま、でも別にそういうふうに言われても、そういうもんだなって。ほんとにドクターの言う通りで、自分自身でも、今受けたことがいいかどうかはわからないけども、それは、まあ、自分が亡くなる時までその答えは出ないですけれど。うーん、とてもそのことを率直におっしゃる先生は、正直な方だなって、あの、好感を覚えました。……うーん、ほんとの話で。で、それを納得した上で、自分で、あの、この方法で、えっと治療するっていうふうに決めたので。うーん、うん。……まあ、それで良かったかな、と思ってます。

私は: です。

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