インタビュー時:57歳(2012年6月)
男性・首都圏在住。無職。ベッカー型の筋ジストロフィーで、現在車いすを使って生活している。国民健康保険加入者で大腸がんの検診は行政から案内が届くが、自分はがんにはならないと思っているので、行ったことはない。検診を受けること自体に大きな障壁はないが、精密検査を受けたり病院に入院する場合、不自由を感じることはある。完全看護という建前で介助者が一緒に入院できず、障害者への対応も十分でない病院も多いのは問題だと思う。
語りの内容
そうですね。やっぱ、あの、その、実際に病院に行かない人、人のためにね、やっぱ、病院のほうから来てもらって、とか、そういうのも多分大事だと思いますね。……やっぱ、身体がやっぱ重度であれば、あればあるほど、やっぱ、寝たきり状態の障害者の人もいると思うので、そういう人がちょっと病院に行くのは結構大変だと思うので。
―― も、だと、やっぱり全く動けなくなるような状態。
そうですね。筋ジス、筋ジスでもいろんな型があって、一番重い型の場合は、あの、まあ、早く歩けなくなったりとか、あとは長生きができないっていうか、そういったのは聞いてますけど、まあ、そういう人たちでも、ほかの病気になると、なる場合もあるので、やっぱ…そういう人たちのケアをね、どうするかっていうことは考えてほしいですよね。それは、医学が進歩するとかそういう問題じゃなくて。医学が進歩して、その検査がしやすくなるとか。