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診断時:71歳
インタビュー時:78歳(2012年12月)
首都圏在住。便が細くなっていることが気にかかり、市が行っている便潜血検査を受けたところ、陽性だったため、内視鏡検査を受けることに。検査では大きなポリープが見つかり、病理検査の結果、初期のがんであることが分かった。開腹手術を受けたが、その後の経過は順調で、大きな病気をすることなく現在まで暮らしている。便潜血検査を受けたのはこのときが初めてだったが、術後は2~3年おきに検査している。
語りの内容
―― あの、陽性反応が出た後に精密検査を受けない、例えばあの、自分は痔だからとか、それから、ちょっと腸にカメラを入れるのが怖いとか、あるいはちょっと恥ずかしいとか、まあいろんな理由があって受けない人がいるんですけども、それについてはどうお考えですか。
僕はね、まあ人それぞれでしょうけど、私はやっぱり、あの、潜血で陽性になった方には、一度受けたほうがいいんじゃないかと思いますね。その、ちょっと気持ちが悪くても。それで、もしなければ、何もなければそれで安心するわけです。不安じゃないですか、なんか言われて。どっかにポリープが1個や2個、がん化してるんじゃないか、というようなことが、やっぱり心の隅に残るじゃないですか。それが消え去るのが、やっぱり内視鏡の、こう、実際に目に見えて、腸の中の様子が見えるじゃないですか。