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診断時:62歳
インタビュー時:63歳(2012年11月)
関西地方在住。会社勤務を経て喫茶店経営をしていたが、大腸がんに罹ったのを機に辞めた。肛門からの出血で大腸がんを疑い、インターネットの検診を申し込んだ。潜血反応が出ており、医師の診察を要すると書いてあったので、すぐに近所のかかりつけ医に行き、総合病院を紹介してもらった。内視鏡検査を受けてポリープを切除、後日がんだとわかって手術を受けた。再発や転移はなく、現在は食事や運動など日常の生活に気を配りながら、元気に過ごしている。
語りの内容
バリウム、注腸っていうやつですか。それから、あのー、このエコー、CT、そんだけかな、レントゲンも2回か、何か心電図も撮ったり、あ、それは、もうあれかな、あの、手術のための、あれかな、あのー、準備のためやったか…です。
―― はい。
あのー、注腸いうのもつらかったですね。あのー、後ろ・・・下から入れて、ゴロゴロゴロゴロ鳴っているの我慢さされて、「もういいですよ」言うたら、もうトイレまでが、そこだけど、なかなかつらかった。ほんとに苦しかったですね、あれもね、うん。
―― 注腸検査っていうのは、下から入れて。
何か、バリウムを入れる。で、まだ、足らんからもうちょっと入れましょうかって、ゴボコボって、こう、中へ入れられる。で、横向けたり、こう、何か、胃カメラ(正しくはバリウム検査)の、あのー、大腸版みたいなやつ。あれも、結構苦しかったですね。で、逆さにはならないけど、斜めになって、逆さにもなったん違うかな。こう、あちこち診るためにね。あれもきつかったし。それで、その、CTでは、今度、あのー、アレルギーというか、あのー、ちょっと、こう、むかっと吐き気がして、その…終わりかけに。で、出てから「大丈夫ですか」と言われて、「ちょっとしんどいね」言うて、ほんな、「しばらく、そこで休んでいなさい」言われて、休んでましたけどね。ほんなら、今度、あのー、かゆくなってきて。あのー、…肌に湿疹みたいなのが出て、ほんで、で、そ、それで、どこやったかな、あ、そうだ、採血するとこに、あのー、ベットみたいなんがあるんですよね。そこでしばらく、あのー、寝ていました。1時間ほど寝てたかな。で、それすんでから、気分が、まあ、ましになったんで、帰りましたけどね。あ、それは、まだ、だから入院前ですね。うん、そのCTの検査は。だから帰ってから、また、夜、…こう、もう1回かゆくなって、うん、ちょっとアレルギーがあることは分かりました。
―― うん、それまでに、何かお薬飲んだりアレルギーになったっていうことはなかった。
なかったですね、うん、今回初めて。
―― じゃ、驚かれましたよね、どうですか。
いやあ、それも軽かったんですね。ただ、あのー、そういうアレルギーが出る、1回出ると、次は何かんときに、あのー、こう、大変なことになるかも分からないから、例えば、交通事故で、どっかへ運ばれても、そういう造影剤はやめてくれって自分で言わなあかんと、あのー、お医者さんに、医者というか、技師、あのー、現場、技師の人には言われましたけどね、うん。
インタビュー22
- 仕事をしていたので、わざわざ医者に行って検査をするのは面倒だった。インターネットで調べ、検査キットを取り寄せて検査した
- トイレで紙に血が付くのが気になったが、マラソン大会が終わるのを待ってからインターネットの検査キットを申し込んだ。同封の問診票に該当する項目が多かったので不安になった
- 大腸内視鏡検査の当日、下剤を飲んでから病院に行かなくはならないので、途中で危なくなったときのことを考えて、おしめを買って準備した
- 手術が決まってから、注腸検査、エコー、CTなどたくさんの検査を受けたが、CTでは造影剤でアレルギー反応が出た
- 心配性で臆病なため、要再検査と書いてあってすぐに検査を受けた。検査も手術もなるべく早くやってもらった
- 検診キットについてきた問診票の症状が全部当たっていたので、ひょっとしたら、という気持ちがあり、陽性の結果が届いた日はお客さんの前で手が震えてくるような感じだった