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診断時:60歳
インタビュー時:62歳(2012年11月)

関西地方在住。村長をしている。平成22年にS状結腸にがんが見つかり開腹手術で摘出した。それまで便潜血検査はずっと陽性だったが、10年前に受けた精密検査の結果が「異常なし」だったことから出血は痔が原因だと思い込み、以来内視鏡検査を受けなくなった。しかし、知り合いからポリープ切除の話を聞いたことからポリープの可能性を考えるようになり、近所の医院で久しぶりに内視鏡検査を受けたのが発見のきっかけとなった。術後は順調に回復し、好きだったお酒にも休肝日を設けるなど、健康に気をつけながら仕事を続けている。

語りの内容

近くの、あの、開業医の先生がおられて、もうそこやったらすぐ検査してくれますので、でー、あの、3月の、おー、……8日……9日になるのかな。9日の火曜日ぐらいやったと思うんですけども、あのー、行って、で、「先生」、あの、そのときはあれ持って行ったんですよ。あの、職場の検診した、あれで、あの、便の潜血検査引っ掛かってるということで、それ持って、で「先生、こうこうで、便の潜血の検査引っ掛かってるんで、いっぺん、あの、精密検査して欲しいんです」って言って、それが火曜日やったと思うんですけれども、「ほんならすぐします」ということで、あのー、木曜日に行きました。
でー、行ってカメラを入れるのに、もう横になったときにね、あの、先生も、「出血してます」と。もう横になったときに「あんたもう出血してる」と。もうそれぐらい血が出てたんですよ。で、前に(ポリープを切除した知人の)話し聞いたときに、その人は4つあったというもんで、私も、まあ、ひょっとしたら2つか3つぐらいあるんかなと思いまして。で、まあずっとカメラ入れてもらう途中で、「先生、私ありますか?」言うたら、「ポリープありますか?」言うたら、「ある」って言わはって。「先生、幾つあります?」言うたら「1つやけど、1つある」言うて、で「あとで説明する」言うて、もうそれ以上話してくれなかったんですわ。「ああ、そうですか」言うてね。そのときかなんか、ちょっと心配になってきて。で、検査は、まあ、すぐに終わって、でー、どうでしょうかね。30分ぐらいしたらもう検査結果教えてくれたんかな。そんで、うちの家内も一緒に行ってましたので、ちょっと自分も不安になってきてたんで、「先生、家内も来てるんで一緒に見させてもろていいですか?」と言ったら、「ああ、ええで、ええで」言うて。で、2人一緒に入って行って、でー、先生、開口一番、あの、この、その、内視鏡で撮った写真を見せていただいて、「あんた若いよって、あのー、もうはっきり言うけども、がんや」と。で、ポッともういきなり言われたんです。ほんで、もうこれ見たらね、私、今こんな大きなのできてると思ってないし、「先生。これあれですか」言うて、「これががんのところですよね」言って、ほんで、「正常なところってもうこんだけですか」言うて「そうやな」って言って、で、「もうあんたのは、もう、これ検査する必要ない」と。「検査しなくても、もう立派ながんや」と。「立派ながんちゅうか、もうがんに間違いない」と。「一応、病理検査出すけども、もうこれ、はよう手術や」と。

私は: です。

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