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診断時:74歳
インタビュー時:77歳(2011年11月)
首都圏在住。以前は会社の健康診断を受けており、便潜血検査(検便)で異常が指摘されたことはなかった。リタイアしてから地域の健診の案内が来ていたが、受けたことはない。けれども、突然の腹痛から入院、大腸がんだとわかって手術をした。1か月半にわたる入院生活は長く感じられ、また病院で受けた腸の中を見る検査はとても辛い経験だった。今は特に症状はなく、40日に一度病院で血液やX線の検査を受け、食生活に気をつけて生活している。
語りの内容
―― じゃ、最初、おなかが痛いときは、こういう病気かなとか、何かどういう病気なんだろうっていうことは考えましたか。
あんまり考えなかった、病気のことは。
―― もう、とりあえず痛いって。
ただおなかが痛かって、だからね、おなかが痛くて、かって言われてね、30分ぐらいたったら、便秘してるから痛いんじゃないかなっていうあれが、普通思うでしょう。でも、こう、歩けなくなるほどいた、ぐうーっとね、痛かった。それでタクシーに乗ってすぐ行ったからね。
―― 便秘がちっていうことでしたけど、何日に一遍ぐらい便は出てたんですか。
うーん、そのころは、手術する前は、までは、1週間にね、2回ぐらいしかなかった。今は毎日あります。
―― それは、えっと、今は下剤とか飲まずに、普通に。
うん、ええ。ちゃんと出る。だから、今は必ず1日に一度は必ず便があります。
―― えっと、じゃあ、その、便秘がちで1週間に二度ぐらいしか便がない状態で、最初におなかが痛くなったときは、ちょっと便秘で痛くなったのかなと思うような、似たような最初痛みが。
まあそん、そんな気分だったですよね。
―― でも、それがどんどん強くなってきた。
それが、その、だから、急激にね、急激にもう我慢ができないっていうぐらいになったんですよね。だから、おなかが何かこう動いてるようなかん、物がね、動いてるように痛くてね、あれだったですよね。だから、こっから、あの、病院までタクシー乗っていくのもつらかったですよ、じーっと押さえてね、我慢してね、あのー、行ったんですけどね。……だから、それからはね、今はちょっとぐあいが悪いっていったらね、タクシー乗ってぱっと行っちゃうけどね。今のとこ何にもないもんね、そういうあれもね。