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インタビュー時:79歳(2012年11月)
関東地方在住。35年前にひどい下痢が続いた後、注腸検査をしたところすぐに入院となり大腸を30センチ切除した。家事や家業で忙しくしており、検診は受けたことはないし、あったかどうかもわからない。子どものころから便秘症であり、お腹の調子には悩まされてきた。医師からは一度も「がん」と診断されたことはないが、それは医師の気遣いであり、自分ではがんだったと確信している。
語りの内容
ええ、それにどんどん痩せていくでしょう、顔色悪いでしょう。朝ね、女はね、お化粧をすればね、ある程度ね、人さまに見られる顔になるんですけど。わたしは、大体、あんまりお化粧しないたちだったんですけど、朝、顔を洗ったときに、自分の顔見て、もう、うひゃっーと思うようになったんですね、痩せてきて、それに色が悪くて。だって、50%貧血でしたから、測ったらね。だから、顔色いいわけないでしょう。だから、あのー、朝、少し、お化粧しましてね、あのー、ぼかしましたですよ、うん。だから、そういうのは、まだ、そんなにがんということが、あのー、明るみに出ていない時代ですけれども、やっぱりね、先生たちが、これだけ何か、あのー、色めきたってらっしゃるのは、やっぱりね、いい病気ではないと思って、自分ではそう思っていました。うーん、痩せていくし、食欲がないんです、大体、はい、はい。だから、それが、ここの家族は、もう食べることがすっごくすごくて、夫もそうですけども、血圧高いのによく食べてよく寝る方たちだったんですけど。わたしは、割りに神経質で、もう、ほんとたくさん食べないし、あのー、神経細いし(笑)、血圧低いんです、私だけが。はあ、はあ、あとは、みんな、高血圧なんです。
ええ、だから、そういう中でね、あのー、家事は最後までやっていましたよ。入院する朝まで、お食事作って食べさせて、みんなのお茶碗を洗って出かけようとしたら、初めて、その姑が、「きょうは片づけはわたしがやるから」ってね、申しましたの。で、わたしが、「いつもやった、やっていることをやらないと、わたしもう無事にここへ帰ってこれないかもしれないから、ちゃんとやって行きます」って言って、自分はご飯を食べるあれがないから、食べないで、全部、片づけてきれいにしていきました。(笑)入院するときもね。
インタビュー23
- これまで40回ほど麻酔をかけないで内視鏡検査を受けたが、検査中の危険を察知するためにも、痛いという感覚は大事である
- 血便が出て受診したところ、直腸指診が行われたが、何も見つからず、翌月再び血便が出たときは内視鏡検査を行った
- 下痢が40日続いたことがあり、かかりつけ医を受診したが何も検査は行われなかった。その後、黒い血の塊のような便が出たので受診をしたところ、初めて検査をしてもらった
- 手術前に注腸X線検査を受けたが、既に血便が出ていることもあり、「これをやらないと、自分は死んじゃう」という思いで、医師の言われるままに受けた(音声のみ)
- 痩せて顔色が悪くなり貧血もひどくなってきてようやく病院に行き、入院することになった。舅姑と同居しており、入院当日まで家事をしていた