インタビュー17

診断時:60歳
インタビュー時:62歳(2012年5月)

東北地方在住。定年退職後農業を営んでいるが、現役時代は会社の健康診断で、退職後は町の健康診断で便潜血検査(検便)を受けてきた。2010年に肛門近くにある大腸がんが見つかり手術したが、検診で見つかったわけではない。生命保険のかけ替えの際、かかりつけ医に持っていった検診表を見て医師が気付き、内視鏡検査をしてわかった。これまで便潜血検査の結果に全くフォローがなく、自分でも判断できなかった。今は元気に過ごしているが、町の健診に対しては複雑な思いがある。

インタビュー16

診断時:49歳
インタビュー時:51歳(2012年5月)

東北地方在住。会社員。現在は一人暮らしで、離れて暮らす子どもがいる。会社の定期健診で受けた便潜血検査で陽性となる。勤め先の社長の強い勧めで内視鏡検査を受けたところ、直腸に早期の大腸がんが見つかった。医師からは運が良かったと言われた。がんと診断されたとき、一番心配したのは治療費のことだったが、補助制度があることを知り、全額払うことなく手術を受けることができた。

インタビュー12

診断時:46歳
インタビュー時:52歳(2012年3月)

関西地方在住。会社の補助で受けている人間ドックで潜血反応が陽性と出て、内視鏡検査をしたところ、S字(S状)結腸に悪性と思われるポリープが見つかり、その場で切除した。調べてみたら、案の定がんであることがわかった。先天性の弱視で40歳半ばに全盲になったが、その直後にがんが見つかり、まさにダブルパンチだった。しかし、それを機にスポーツを始め、現在ではトライアスロンに参加する盲人アスリートとしても活躍している。

インタビュー11

診断時:64歳
インタビュー時:68歳(2012年3月)

男性・関西地方在住。定年退職後は家事調停委員を務めている。現役時代に胃がん、退職してから大腸がんに罹ったが、いずれも検診で早期に発見されたため、重症にならずに済んだ。自覚症状は全くなかったので、定期的な健診を受けて良かったと思っている。退職後は、上限はあるものの会社(健保)からの補助もあるため、自分で必要だと思う検査項目を追加して、引き続き人間ドックを受けている。結果は郵送されてくるので、近所のかかりつけ医に持っていきチェックしてもらっている。

インタビュー07

診断時:52歳
インタビュー時:53歳(2012年1月・3月)

首都圏在住。2004年頃から職場の人間ドックを受け始めた。検査項目の中に便潜血検査が入っていたのでそれ以来検査を継続してきたが、2010年に初めて結果が陽性になった。その後検査を専門とする病院で内視鏡検査を受けてがんの可能性が高いと言われ、紹介状を持って訪れた大学病院で確定診断を受けた。発見が早かったため、がんはまだ小さく快復が早かったのは運が良かったと思う。