東京都がん検診センターで消化器内科部長として、消化器系のがん検診を多数行ってきた。熊本市出身、平成2年熊本大学医学部卒業。熊本大学医学部第2内科入局後、関連病院や昭和大学藤が丘病院消化器内科勤務後、平成9年から現在のがん検診センターに勤務。胃がん・大腸がん検診だけでなく、術後の切除標本と画像との対比を行い、診断精度の高いX線・内視鏡診断や内視鏡治療へ取り組んでいる。
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インタビュー時:52歳(2010年1月)
女性・関東地方在住。小規模な編集デザイン事務所に勤務。近年まで会社での定期健診は行なわれていなかった。現在行なわれている定期健診には便潜血検査も含まれていて、昨年は再検査の通知を受け取ったが、踏ん張りすぎたからだろうと思い、病院には行かずに1年が過ぎた。おしりのことになるとやはり恥ずかしいという思いがあり、目をつぶっているようなところがある。
インタビュー時:65歳(2013年7月)
女性・関東地方在住。在日韓国人二世である。現在子どもの扶養家族になっており社会保険(共済)で便潜血検査を含む健康診断を受けている。育児に専念した15~6年間は夫の社会保険の主婦検診の対象になっていたものの、受ける余裕はなかった。その後、再就職して便潜血検査を受検した際に陽性になり内視鏡検査を受けたが、その時の心身の不快感は忘れられない。以降内視鏡検査は受けていないが、子どもたちが成人して少し余裕が出てきたので人間ドックに入ることも検討している。
インタビュー時:44歳(2013年2月)
女性・首都圏在住。これまで、会社での健診、主婦健診、国保での地域健診など、色々な健診の中で便潜血検査を受けてきた。今は国保なので自治体の特定健診を受けており、検便も一緒に受ける仕組みになっている。検便に使うキットは健診に申し込むと送付され、健診会場に持参するので、特にわずらわしさは感じない。直近の検査で陽性になり、内視鏡検査を受けたが、問題はなかった。不定期だがヨガを続けており、体の調子について仲間と話すことはあるが、体で気になることがあるときに気軽に行ける医療機関があると良いと思っている。
インタビュー時:41歳(2011年12月)
男性・東海地方在住。大腸がんの便潜血検査は、35歳以上になると会社の健診の中に入ってくるので、このところ毎年受けている。昨年初めて陽性と言われた。会社の産業医に紹介状を書いてもらい、大腸内視鏡検査をした結果ポリープがみつかり切除した。20代のころ突然血便が出て、同様の処置をしたことがある。祖父も父もがんになっているので、がんについては気をつけているが、遺伝だから仕方がないという思いもあり、個人的に大腸がん検診以外のがん検診を受けるところまで気持ちが至らない。
インタビュー時:58歳(2011年12月)
東海地方在住。大腸がん検診を受けてきた中で、内視鏡検査の経験は3回ある。2011年便潜血検査が陽性になった時には、内視鏡検査を(違う病院で)2回受けたが、2度目は全く痛みを感じず、技術の差を実感した。その時に見つかったポリープは、先進医療に指定されている「内視鏡的大腸粘膜下層剥離術」という方法で切除した。切除したポリープは4cmの大きさになっており、10年前に最初に受けた検査では見落とされたのかもしれないと思ったが、今後も毎年便潜血検査は受ける予定である。
インタビュー時:52歳(2011年10月)
男性・首都圏在住。便潜血検査(検便)は会社から紹介された人間ドックで毎年受けている。検診のメニューの中に入っているので、特に選んでいるという感覚はない。これまでに3回便潜血反応が陽性と出た。一度目は20年近く前のことで、内視鏡検査を受けてポリープが発見されたが、その場で切除し、悪性ではなかった。二度目は数年前で便潜血検査の時に便秘気味だったこともあり受検する必要を感じなかったため受けなかったが、最近わかった三度目の潜血反応(陽性)では受けてみようかと思っている。
インタビュー時:72歳(2013年5月)
関西地方在住。地元の健康づくりのNPO法人に入り、バランスの良い食事を摂り運動を心がけている。健康診断やがん検診もできるだけ受けるようにしている。現役時代から現在まで便潜血検査は受け続けており、45歳の時には(便潜血検査の結果は陰性だったが)会社から勧奨されて大腸内視鏡検査を受けた。その時にポリープを切除し2年後も念のため受診したが大丈夫だった。他の人にも、病気を知るために個人が持っているチャンスとして検診を受けたらどうかと勧めている。
インタビュー時:60歳(2013年2月)
関東地方在住。調理補助の仕事をしており、細菌を調べるため毎月検便を行っている。この他に1年に1度会社で健康診断を受けており、そこでも検便をしている。こちらは、体の今の状況を把握するための最低基準だと思っている。幸いどちらの検便でも陽性になったことはない。夫が舌がんで亡くなっており、早期発見するのは難しい場合もあると感じているが、自分で受けられる検査は健康の状態をチェックするためにも受けていきたいと思う。
インタビュー時:45歳(2012年4月)
女性・首都圏在住。大腸がん検診は夫の会社からの補助を利用して、人間ドックで3~4年前から受けるようになった。それまでは、子育てが大変だったし、体に異変を感じることもなかったので、時間をとって人間ドックを受けようという気持にはならなかった。ただ、定期的に受けることによって、自分の体に関心を持てるし、早く発見することで早く治療ができるかもしれないので、市の検診も含めて受けていきたいと思う。