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東京都がん検診センターで消化器内科部長として、消化器系のがん検診を多数行ってきた。熊本市出身、平成2年熊本大学医学部卒業。熊本大学医学部第2内科入局後、関連病院や昭和大学藤が丘病院消化器内科勤務後、平成9年から現在のがん検診センターに勤務。胃がん・大腸がん検診だけでなく、術後の切除標本と画像との対比を行い、診断精度の高いX線・内視鏡診断や内視鏡治療へ取り組んでいる。

語りの内容

まず、実際に腸の中を見る検査としては内視鏡検査、あるいは注腸検査――バリウムを肛門から入れて撮るエックス線検査、それからCT。今は3DCTといって、腸をきれいにして、そのあと炭酸ガスを入れて撮る。
そういった検査があるわけなんですけれども、それをすべての方に検査をするというのは大変ですし、処理能力的にも不可能であると。それから、受ける方も結構大変なわけですので、やはり危険因子のある方を対象に拾い上げて検査をするというのが、(対象となる方々の)死亡率を下げる(施策としてのがん)検診の目的です。
なぜ便潜血検査というのを行うかといいますと、ある程度大腸がんというのは、少し大きくなってくると、表面がただれてきて少し潰瘍(かいよう)を形成してくると。そうしますと、便に血が混じりやすいということで、便に混じった血液を調べることでがんの危険因子があるというふうに判断して検診を行うという方法なわけです。ただ、実際に定量値で見ていくわけなんですが、ある程度の一定の量が入っていると、それを陽性というふうに判断しています。

私は: です。

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