インタビュー時:66歳(2013年9月)
男性・関東地方在住。フリーの編集者をしており、現在は国民健康保険に加入している。若い頃、出版社に勤務していた時期もあったが、健康診断は受けていなかった。その後フリーになって地域の健康診断を受けており、その中に便潜血検査は入っていた。その後、脊柱管狭窄症にかかり、2006年に多発性硬化症と診断され、現在は特定健診、がん検診共に受けていない。
語りの内容
―― 今はちょっと、えー、お、ま、お体の方の、ま、都合で、がん検診も受けてらっしゃらないっていうことですね。
ええ、と、特定健診も受けてません。
―― あ、そうですか。
というのは、え、要するに、その、どこのバス停で下りても、あの、かかりつけ医まで歩いて行けないんですよ。
だから結局タクシーで行くかどうかしかないんですけれども、要するに、もう、あの、何ていうんですかね、難病になってしまうとですね、もういいやっていう気になっちゃうんですよ。
―― ああー、まあ。
その上でがんになって、じゃ、治療するかと。で、今でも、あの、ほとんど歩けないんで、治療で要するに手術なんか受けたら、それこそ車いすになっちゃいますよね。そしたらもうそんなのいいやっていう気に、なっちゃう人が多いんですよ、おそらく。
―― うーん、うーん。もう、じゃ、がんに。
なったらなったときだっていうこと。
―― 早期発見しようっていう形、そういう感じじゃなくなるっていうこと。
要するに、その、例えば、あの、今の場合は便潜血反応が入ってるから、あの、特定検診を、仮にタクシーで受けに行ったとしますよね。そうすると最初検診を受けに行って、便潜血検査のキットを出しに行って、最後に聞きに行くわけですよね。と、3回行かないと駄目でしょう。そうする、とこの体で、あの、それをやるのは、もうしんどいんですよね。