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インタビュー時:52歳(2012年3月)
女性・首都圏在住。フリーの編集者・ライター。これまで大腸がん検診を受けたことはない。自治体が行う健康診断は毎年受けているが、その中に大腸がん検診は含まれていない。自覚症状もなく、自分から連絡をしてまで受けようとは思わない。乳がんや子宮がんの知り合いが多いため、婦人科系のがん検診は定期的に受けているが、大腸がんの人は周りにいないこともあり、それほど積極的になれない。
語りの内容
で、特定健診はもちろん無料ですよ。いろいろ違うんですか、市町村によって。
―― 出ないところもあります。
あ、そうですか。あ、だから、お金がかかったら、ちょっと、ね、金額によってはね、まあ、そんなこと言ってられないけど。
―― じゃ、大腸がんや胃がんの検診も。
40歳45歳、大体、あの、ある年齢以上ですよね、確か、胃がんとか大腸がんは*。
それは、多分、適応になっているけど、確かやっぱり、45とか50とか、何かそういう境目で、毎年受けようと思って受けられるもんじゃないかもしれませんね。
―― けど、その年齢なら。
え、無料ですね。はい、だったと思います。
―― そうですか。……。
でも無料でさっき言ったように、無料検査の中の、…中に入っていれば、…その潜血反応のやつなんかだったら受けますよね。何で入れてくれないんでしょうね。…その、自治体が、…大腸がんを。ていうことは大したことないのかなって(笑)。
―― あ、入ったこと、入っていないから。
うん、うん、うん、そんなに稀なケース。
―― やっぱり心配な人が、こう、自分で。
オプションでやるものでしょ(無料だけど一般(特定)検診とは別に申し込むという意味です)。血液検査はみんなして、尿検査と血液検査は、それまあ安いからかもしれないですけど。必要に応じて受けるもの、心配な人が受けるもの、っていうふうになるから、わたしは、あんまり心配じゃないから受けないっていう…ことなのかしら。うーん……。
*本人補足:大腸がんは便潜血検査(2日間便を採取)で40歳以上、胃がんはバリウムのレントゲン検査で35歳以上なら毎年可能で、前立腺がんが60、65、70歳、緑内障検査が45、50、55、60歳でした。ほかに無料で受けられるがん検診は肺がん40歳~、咽頭がん40歳~がありました。
インタビュー10
- 肛門から近いところのがんは内視鏡で取れるし、胃を半分とっても普通に食事できるし、大腸がんや胃がんは自覚症状が出てからでも大丈夫というイメージがある(音声のみ)
- 大腸がん検診を進んで受けようと思わないのは、知り合いに患者がいなかったこともあるが、便を器に入れることに心理的抵抗があるからかもしれない(音声のみ)
- 特定健診に入っていなかったり、会社でもオプションだったりするのは、たいした検査でないと(行政が)判断しているからではないか(音声のみ)
- 胃腸は丈夫なので心配していなかったし、周囲には乳がんや子宮がんになった人はいても、大腸がんの人はいなかった。大腸がんは高齢の男性がかかるイメージ(音声のみ)
- 自治体健診の場合、すべての検査が一度にできる医療機関は総合病院のみ。人気のあるところはいっぱいになって断られることもある(音声のみ)
- 大腸がんについては友達からあまり聞かない。乳がんや子宮がんは命にかかわる病気だが、大腸がんは自覚症状が出てから病院に行っても間に合うような気がする(音声のみ)