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インタビュー時:79歳(2012年11月)
関東地方在住。35年前にひどい下痢が続いた後、注腸検査をしたところすぐに入院となり大腸を30センチ切除した。家事や家業で忙しくしており、検診は受けたことはないし、あったかどうかもわからない。子どものころから便秘症であり、お腹の調子には悩まされてきた。医師からは一度も「がん」と診断されたことはないが、それは医師の気遣いであり、自分ではがんだったと確信している。
語りの内容
で、今は、あのー、今は、あれです、…あのー、麻酔かけられるから、もう、全然、全然、あのー、記憶にないんです。その40回ぐらいまでは麻酔かけないでやっていますから。
―― どうでしたか。
うーん。
―― やっぱり、痛いかったですか。
でもね、その痛いことがあっていいんですよ。麻酔かけないでやっている、あのー、麻酔かけないでやっている時代に、あのー、大事なとこまで、そのあれ(内視鏡)がささって、それで亡くなった方いるんですよ、その、あの検査で、はい、はい。だから、痛いとか、そこは嫌とかっていうことも大事みたいですよ、ええ。
インタビュー23
- これまで40回ほど麻酔をかけないで内視鏡検査を受けたが、検査中の危険を察知するためにも、痛いという感覚は大事である
- 血便が出て受診したところ、直腸指診が行われたが、何も見つからず、翌月再び血便が出たときは内視鏡検査を行った
- 下痢が40日続いたことがあり、かかりつけ医を受診したが何も検査は行われなかった。その後、黒い血の塊のような便が出たので受診をしたところ、初めて検査をしてもらった
- 手術前に注腸X線検査を受けたが、既に血便が出ていることもあり、「これをやらないと、自分は死んじゃう」という思いで、医師の言われるままに受けた(音声のみ)
- 痩せて顔色が悪くなり貧血もひどくなってきてようやく病院に行き、入院することになった。舅姑と同居しており、入院当日まで家事をしていた