※写真をクリックすると、動画の再生が始まります。
診断時:64歳
インタビュー時:68歳(2012年3月)
男性・関西地方在住。定年退職後は家事調停委員を務めている。現役時代に胃がん、退職してから大腸がんに罹ったが、いずれも検診で早期に発見されたため、重症にならずに済んだ。自覚症状は全くなかったので、定期的な健診を受けて良かったと思っている。退職後は、上限はあるものの会社(健保)からの補助もあるため、自分で必要だと思う検査項目を追加して、引き続き人間ドックを受けている。結果は郵送されてくるので、近所のかかりつけ医に持っていきチェックしてもらっている。
語りの内容
―― そのあと、何か、検査されましたか?その内視鏡と手術の間に何か、別の検査されたってことありますか?
MRIじゃない。もうちょっと大仕掛けで。あのー、何ですか。えー、PET。PETをね。
―― あ、PET。
PET入れましたね。そう、そう。それを思い出しました。(笑)
―― ああ。あ、そのあとに、PETされたんですね。
ええ。手術の(ための)検査の組織検査のあと、手術の前にPETもやって、それで、手術に入りましたけどね。
―― ああ。PETってね、ご存知じゃない方もいらっしゃると思うんですけども、どういう検査だったかちょっと教えていただけますかね。思い出せる範囲でいいですが。
何か、確かに、CTとか、あれを色々組み合わせたようなことで。えー、ちょっと、やる前の記憶があれですけど(笑)、うん、何か、大仕掛けな検査だという感じはしましたけど。
―― それは、何、まぁ、組織検査は内視鏡でもう終わってるわけですけども、PETは、えーと、何の目的でされたんだと思いますか?
うん、そこの、あのー、説明はして(もらって)、納得してやったつもりなんですけど。えー、まぁ、あの、胃の問題もね、ありましたし、それから、今度は大腸ということなんで、まぁ、総合的に、ほかにないかどうかもですね、チェックしたんじゃないかなと思いますけれどね。
―― なるほど。じゃ、ほかに、例えば、転移してないかとか、ほかにガンがないかっていうようなことを確認したっていう感じなんですかね。
そうですね。
―― ああ。で、まぁ、そこで、場所はもうわかってたんですかね。内視鏡で。どこに…。
あ、S字結腸っていうのは、もうね、やってましたからね。この検査の時に。
※ブドウ糖とポジトロンという放射性同位元素を合成した薬剤を注射し、その後、CTで全身を撮影します。がん細胞がある箇所は薬剤が集中し、その箇所が光って映るため、がんの部位を特定することができます。光の度合いによってがんの進行度もある程度判断ができます。
インタビュー11
- 大腸がんについての知識は実際になってみるまではほとんどなかった。周りにもあまり大腸がんの患者はいなかった(音声のみ)
- 人間ドックの結果は郵送で送られてくる。それをもって妻とともにかかりつけ医に行き、内容を説明してもらっている(音声のみ)
- 春と秋に会社が実施する健診に加え、35歳からは人間ドックを受けるように推奨されており、勤務中に堂々と行っていた(音声のみ)
- 検査前に手順を分かりやすく解説したビデオをみたことで納得して内視鏡検査を受けることができた(音声のみ)
- 内視鏡で組織検査をしたあと、手術の前にPET※もやって他に転移がないかもチェックした(音声のみ)
- 定年で退職してからもそれまでと同じ病院で人間ドックを継続している。別途料金はかかるが、以前がんに罹ったため検査項目を追加している(音声のみ)