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インタビュー時:52歳(2012年3月)
女性・首都圏在住。フリーの編集者・ライター。これまで大腸がん検診を受けたことはない。自治体が行う健康診断は毎年受けているが、その中に大腸がん検診は含まれていない。自覚症状もなく、自分から連絡をしてまで受けようとは思わない。乳がんや子宮がんの知り合いが多いため、婦人科系のがん検診は定期的に受けているが、大腸がんの人は周りにいないこともあり、それほど積極的になれない。
語りの内容
―― いつも決まったところに行かれています?
はい、そうですね、わりと。
―― ああ、どこでもいいっていう感じではない。
ではないですね。
―― はあ、どうしてですか。
特定健診の場合は、えーと、目の検診がメニューには入っているんですけど、例えば、近所の、ま、子どもなんかのかかりつけのお医者さんだと、内科とかですので、眼科はやってくれないんですよ。だから、眼科のある病院っていうことで、総合病院を選びます。…そうすると、そこの近くにあるところだったり、ちょっと離れているけど、わりと総合病院なんですね。だから、そこに行くと目の検査をやってもらえるんですよ。で、うちの親なんかは、ま、今は後期高齢者ですけども、似たような多分メニューのを…近所の…わりと小さい町医者さんでやるから、眼科の検査ができないんですよね。ていうのを知っていたので、知ってたっていうのは、だから、メニューに目が、あ、目があるのに、最初、わたしも、かかりつけに行って、「これはやってもらえないんですか」って言ったら、「うちは眼科はないので」って言われたので。あ、それじゃっていうんで総合病院を選んでいます。で、乳がん検診の場合は、あの、やっぱりマンモグラフィーは、あの、とっても、えー、結構、抵抗があるっていうかね、あの、痛いとかいろいろ聞いてましたので、それこそ、耳年増で、あのー、なるべくやっぱり女性のスタッフのいるところにしようと思って。幸い、わりと近所に、女性、スタッフが女性だけの女性専門クリニックが、あの、小ちゃいんですけどあるので、結構お友達とかも、そこを選んで、…やっているので、そこを選びますね。子宮がんは、大きい病院ですね。はい。あ、でも、両方、それはそのときそのときで、予約がとれなかったりすることもあるので、結局、定員に、各病院で、検査できる人数が決まっているらしくて、あの、「もういっぱいです」って言われちゃうこともありますので。うん。
―― やっぱり、こう、人気のあるところっていうのは、集中する。
するみたいですね。ま、そういうことは、あんまり、気になさらない方もいるんでしょうけども。
インタビュー10
- 肛門から近いところのがんは内視鏡で取れるし、胃を半分とっても普通に食事できるし、大腸がんや胃がんは自覚症状が出てからでも大丈夫というイメージがある(音声のみ)
- 大腸がん検診を進んで受けようと思わないのは、知り合いに患者がいなかったこともあるが、便を器に入れることに心理的抵抗があるからかもしれない(音声のみ)
- 特定健診に入っていなかったり、会社でもオプションだったりするのは、たいした検査でないと(行政が)判断しているからではないか(音声のみ)
- 胃腸は丈夫なので心配していなかったし、周囲には乳がんや子宮がんになった人はいても、大腸がんの人はいなかった。大腸がんは高齢の男性がかかるイメージ(音声のみ)
- 自治体健診の場合、すべての検査が一度にできる医療機関は総合病院のみ。人気のあるところはいっぱいになって断られることもある(音声のみ)
- 大腸がんについては友達からあまり聞かない。乳がんや子宮がんは命にかかわる病気だが、大腸がんは自覚症状が出てから病院に行っても間に合うような気がする(音声のみ)