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診断時:60歳
インタビュー時:76歳(2013年9月)
関東地方在住。夫と二人暮らし。これまで二度大腸がんと診断され、手術で切除した。検診は受けてこなかった。最初に診断されたのは60歳のときで、その3年ほど前から便秘や下痢などの便通異常があったが放っておいた。しかし、医療者である親類の強い勧めもあり、受診したところ、がんが見つかり内視鏡で手術を受けた。がん検診については、何もしないでも悪くならないがんまで見つけてしまうこともあり、必ず受けなければいけないとは思わない。
語りの内容
60歳だから今から16年前に、一番最初の大腸がん、まあ、あの、出血してたりしたのかな。出血したり下痢したり便秘したりしてたんですよね。それで、がんじゃないかって。吐きそうになったり、なんかいろいろしてたもんですからね。で、言われて。そしてお医者さんに紹介されて。…なんか近くの病院で検診したんですよね。
―― それはあの、自覚症状があって行かれたっていう。
そうです。自覚症状があって、うーん、あの、がんだろうとは思ってたんですけれども。がんは放っておこうかと思ってたんですけどね。あの、いとこがお医者さんなもんだから、「行け行け、行け行け」って紹介状書いてくれちゃったりしてね。しょうがなくって行くことにして。そしたらやっぱり、がんが3つほどあったみたいなんですね、大腸に。
―― なんか、あの、それまで自覚症状っていうんでしょうかね、そういうのっていうのは、あんまりなかったんですかね。
いや、ありましたね、やはり。3年ぐらいね、ちょっと便に出血、出血って鮮血じゃなかったんですけど、便が黒くなって、色がね。それから下痢したり便秘したり、便が細くなったりとか、そういうことがあって、あ、がんかなっていうふうに思える状態だったですね。知ってるから。そういう状態になるなっていうことはね、知ってたから、がんかもしれないとは思ってましたけども、3年ぐらいほったらかしてたんですね。だけども、あんまり進行しなかったのね。わりあいと初期だった。リンパまでいってなかったんですよね、切った時もね。