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診断時:59歳
インタビュー時:61歳(2012年6月)
男性・首都圏在住。医療関係の仕事に従事。2008年に職域健診で受けた便潜血検査で陽性反応が出たが、自覚症状もなく、仕事の忙しさや面倒との思いから精密検査を受けなかった。しかし、2010年に体調の異変に気づき、貧血検査をしたところ、通常の半分の値しかなかったため、すぐに精密検査を受け、大腸に進行性のがんが見つかった。腹腔鏡手術と抗がん剤治療を受ける。現在は仕事や趣味に多忙な日々を送っている。
語りの内容
やっぱり3年、育つのにだいたい5年くらいかかりますから、えー、3年前に受けとけば、たぶんステージはもう少し、えー、2くらいだったと思いますんでね、うん。あのー、進行度でいっても、ま、脈管侵襲はなかったり、リンパ節も1個、2個ぐらいで済んだっていうことになれば、えー、まあ、2のクラスでおさまれば、えー、再発率としては、逆に言うと、えー、5年生存率が、逆の70パーセントくらいは、まあ5年生存率上がりますからね。今は逆の30パーセントに入ってますんで(※)、えー、5年以上生きるっていうのは、たぶん…、あんまり…、今時点ではあの、ま、だめだろうなと思ってはいるんですよ、うん。…3bで、まあ僕の知り合いとかはそういう症例も見てますけど、3bで同じ時期にオペして、5人オペしてますけど、えー、3人死んでますんでね、1年半のうちにね、うん。うん。まあ、でも、がんが再発するのは、だいたい抗がん剤治療をして、えー、まあ、ある程度、1クールやって少し期間を置きますから、1年から、えー、1年半、ま、1年から2年の間に、えー、再発するときはまあ、しちゃいますんで、えー、ちょうど今その辺、時期なんで、どうかなとは思ってはいるんですけどね、うん。なかなか、あの…、微妙ですけどね、うん。ただ、そうやってこう、どっかでこう、ま、けじめというかそこんとこをつけとかないと、なかなか、あのー、平穏にというか、普通の状態で仕事はできないんで、うん。ま、幸い仕事が忙しいんで、そっちで、まあ少し紛らわせてるっていうところもありますけどね、うん。で、やっぱり3年前受けときゃ、たぶん早期がんで済んでるんで、えー、もうちょっと展開が、まあ長く生きるのがいいか悪いかまた別なんですけどね、うん。
※現在はさらに生存率が改善されています。大腸がんの病期別生存率については、「大腸がんとは」のトピックをご参照ください。
インタビュー18
- 大腸がんの手術を受ける約3年前から便潜血検査が陽性だったが、忙しい、面倒、ヘモ(痔)だろうという思いこみ、自覚症状のなさなどにより放置していた(音声のみ)
- 女性にお尻を見せてもいいけど、男性には見せてはいけないという家訓を勝手に作った。それを言い訳にして精密検査を避けてきた部分もある(音声のみ)
- 貧血検査の数値も通常の半分で、腹痛もあり、便潜血検査も陽性だったので、ある程度予測はしていた。病名を聞いたときも「ああ、がんか」という受け止め方で済んだ(音声のみ)
- ステージⅢbの診断を受けたが、3年前に受けていればステージIIくらいで見つけられ、5年生存率も上がっただろうと思う(音声のみ)
- 腹腔鏡の対象になるか微妙な位置だったが、早く復帰したかったのでお願いした。実際、体力的にはとても楽だった(音声のみ)
- 化学療法は12クール行うことになっていたが、食欲不振や吐き気、冷気の過敏症といった副作用があり、ダメージが強いので10クールで終わりにした(音声のみ)