ジリアン
インタビュー時:55歳
性別:女性
診断時:51歳と53歳
経歴:既婚、ITトレーナー。
国籍:イギリス人(白人)
短縮版:ジリアンは2005年に乳癌と診断され、その時の年齢は51歳であった。乳腺腫瘤摘出術、放射線療法、タモキシフェン投与およびアリミデックス投与を受けた。2007年、非浸潤性乳管がんと診断された。乳腺切除術と同時に広背筋皮弁方乳房再建および化学療法を受けた。
語りの内容
もし、ひょっとしたら脱毛やリンパ浮腫かもしれない状況で言うようなことについて話すなら、そして、「ええ、でもあなたは少なくとも生きています。」と同じようなことについて話すなら、それは本当に異様だという事あるいはそう言えるような時が数回ありました。でもそれは、「ええ、私が生きていることは分かっています。そして本当にありがたく思っていますが、でも私は愚痴や不満をただ言いたいのです。なぜなら、これは本当に私を落胆させるような事だからです。」と言うようなことです。
そして彼らが善かれと思ってやっていると私は思います。それは、「ほら、気持ちを前向きに持って、元気を出して、あなたは生きているのよ」と言おうとしているようなものです。そしてそれは、「ええ、分かっています。そう言ってもらえることが本当に幸せなことだって。でも私には、ただこのこと、つまりあなたにとっては癌に比べてこんなに重要な事について、でも私にとってこのほかならぬ日にこんな重要なことについて鬱憤を晴らすことができることが本当に必要なのです。」というようなことです。「10分だけ時間をちょうだい、不満を言いたい」ということが私は欲しいし、そういうようなことは数回あります。癌のことで不満を言ったことはないですし、癌について不満を言っているつもりはありませんよ。私はほんの少し言いたいだけですよ。そして、大丈夫、心配しないでねと言いたいだけなのです。
インタビュー49
- ジリアンは、経過観察のための定期診断時に実施したマンモグラフィにより非浸潤性乳管がんと診断された。
- ジリアンは同じ箇所が再び癌になるとは全く考えていなかった。今回、彼女は非浸潤性乳管がん(DISC)を患った。
- ジリアンは乳腺切除術と同時に乳房再建をしてもらうかどうかを決めることに少し焦りを感じた。DCISと診断されただけだがジリアンは先に行くことに決めた。
- 化学療法を受けた直後、ジリアンはウイルス感染し、入院した。彼女は1週間入院し、その後順調に回復した。
- ジリアンの夫は妻が癌であることを人に話した。ジリアンがその人達に話した時に、癌のことをすでに知っていたので、助かった。
- ジリアンにとって、リンパ浮腫は、癌になることよりつらいものである。なぜなら、それが進行中だからである。彼女はスリーブ(弾性着衣)を着けたり、腕のマッサージの仕方を教わったりしたけれども、彼女はリンパ浮腫にイライラを募らせている。
- ジリアンは順調に回復しているが、ときどき少し気分が落ち込むことがある。癌になったことのない友達や家族は、ジリアンの気持ちを理解するのが難しいと感じることがよくある。
- ジリアンはタモキシフェンの服用でひどいほてりを経験したが、アリミデックスで副作用を経験することはなかった。しかし、DCISと診断されたため、約6ヵ月後、彼女はアリミデックスの服用を中止しなければならなかった。