ペニー
インタビュー時:47歳
性別:女性
診断時:37歳
経歴:既婚、研修生教育担当マネージャー
国籍:イギリス人(白人)
短縮版:2000年、ペニーが37歳の時に、乳癌であると診断された。主な治療経歴は、乳房切除、放射線治療、抗癌剤としてタモキシフェン、アリミデックスを服用。その他、卵巣摘出も行っている。以後10年間、再発もなく過ごしている。
語りの内容
過去10年間の、最初の5年間は確実に、半年ごとに腫瘍専門医の診察を受け、その次は半年後にコンサルタントの元へ通っていました。つまり私は、年2回診察を受けていたのです。5年経った時にタモキシフェンの服用を止めました。その時「これからどうなるのかしら」と思いました。「はい、これで終わりですよ。」という段階になったのです。それで突然、「どうしよう、頼みの綱が切れてしまった!」と思いました。その後1週間も経たないうちに腫瘍専門医から電話がかかってきました。「一度病院に来て頂きたいのですが。」ええ、もちろんその時には、先生が私の治療を何か誤ったのだと思い、パニック状態に陥ってしまいました。
とにかく、用件は、近年の調査では、エストロゲン陽性腫瘍を持ち、卵巣摘出を行った人で、早期月経停止をした私のような年齢の女性は、5年間のアリミデックスを服用することが推奨されているということでした。その時点では、2年間の服用と言われていました。そういうわけで、私はタモキシフェンの服用を止め、引き続きアリミデックスを服用することになったのです。
結局私はコンサルタント、失礼しました、腫瘍専門医の元には行きませんでした。それ以来、彼女の元を訪れていません。しかし、コンサルタントの元へは引き続き通っていました。「絶対にそうしなさい、というわけではないのですが、引き続き年に一度の通院をされても結構ですよ。」先生方はそう仰っていました。年に一度の通院、これは私自身の心の平穏のために、自分で選んだことです。そして、そうすることで、薬や治療法の新しい情報が入りますし。実際、来週コンサルタントの元に行きます。これでアリミデックスの服用も5年になります。いつもコンサルタントの元を訪ねるたび、いつもあともう1年は服用するようにということでしたから、今度こそは期待しています。「これでアリミデックスの服用は終わりですよ。術後10年ですからね。」と言われたいですね。
インタビュー52
- ペニーさんがまだ病院にいた頃、彼女は乳房切除痕をご主人と一緒に見たという。
- ペニーさんは家族に随分支えられたと言う。彼女は、家族たちにも乳房切除痕を見せた。手術前と何も変わらない同じ人間なのだということを分かってほしかったという。
- ペニーさんは、乳房切除の後まもなく休暇に出かけた。彼女は、乳房切除を受けた人の為の服を探し出し、水着などを買わなければいけなかったが、なにより値段が高いと思った。また、この何年かでデザインも素敵になったと思っている。
- ペニーさんが手術を受けた10年前と比べて、乳房切除を行った女性のための衣類は非常に増えたと彼女は感じている。
- ペニーさんは、自分の楽しみの時間を前より持つようになった。彼女は、勉強をしたり、サックスのレッスンを受けたりしている。彼女は、ファッションショーにまで参加している。
- ペニーさんは、世の中の女性たちに対し、このようにアドバイスしている。診察を受けるときは、誰かと一緒に行ってください。そして、どうか焦らないでください。
- ペニーさんのご主人は、ほぼ毎晩、彼女の乳房切除痕をマッサージしている。性行為は早期の更年期の為に変わった。彼は終始協力的に彼女に接しているという。
- ペニーは、5年間のタモキシフェンの服用の後、アリミデックスの服用を始めてから現在まで、ほぼ5年が経とうとしているが、もうすぐその服用を止めていいかどうかが分かるということです。
- ペニーは、自分の症状が更年期によるものか、タモキシフェンやアリミデックスの副作用によるものか彼女自身分かりませんでした。次の診察の時に、アリミデックスの服用を止められるかどうかが分かるというのです。
- ペニーさんは、乳がん再発の可能性を少しでも低減するために、卵巣摘出という選択をしました。彼女とご主人は、既に子供を持たないことを決断していたそうです。
- ペニーさんは、病院で卵巣を摘出した時のことを詳しく語ってくれました。少し痛みと不快感がありましたが、翌日には退院しました。