語りの内容
そうね、私ががんだってことに対して、まわりの人たちの反応は、「マー、嫌ねー」だったのよ。みんなは、そう世間一般のほとんどの人たちは、その言葉、つまりがんという言葉を話に出すのが嫌なのよ。まあ、私の担当医もそうだったのよ。それに、私を避ける人たちがいることを時々感じるようになったわ、その人たちは私に何と話しかければいいのか分からなかったんじゃないかしら。私を避ける人たちがいるってこと考えるのは、本当に耐え難かった。
私のことを避けることなく接してくれた人たちもいたんだけど、そうでない人たちもいたの。でも、だからといって私を援助するのは嫌だというわけではなかった、何て話しかければいいのか分からなかっただけなの。ただ私に話しかけるのを避けただけなの。だから私を避けたの、難しい問題だったわ。このことは若い人であれば、さらに難しいと思うわ。世間の人たちのがんに対する態度のせいで、もっと心が傷つくわよ。