診断時:56歳
インタビュー時:59歳
1998年に乳がん(非浸潤性乳管がん)の診断。乳房温存手術、化学療法、放射線療法。2000年に悪性のしこりが2つ発見され、乳房切除、放射線療法、タモキシフェン投与。2001年に化学療法。
語りの内容
乳ガンの原因と予防法についての研究はまだ十分ではありません。
原因は言うまでもなく喫煙と遺伝ですね。遺伝はガンになる感受性の8~10%を占めているだけで、それがあるからと言ってすぐガンになることではないのです。
乳ガンの研究が十分に進んでいないのは、ひどいことだと思います。理由のひとつは、治療に向けての研究が製薬会社の資金でおこなわれていて、彼らはガンの治療から大きな利益を得ているからなのです。あの人たちは、自分の倫理観を見直してみる必要があるのよ、本当に。
製薬会社の取締役会の中で、ガンで亡くなった親戚や知人を持つ人が、何人いるでしょう?次世代の人たちのためにも、ガンについてもっと知る必要があることを彼らに伝えるべきだわ。そうすれば、みんなはライフスタイルだって選ぶ事ができるのよ。
他にも問題はあるのね、しばしば役立つというわけではないけど。たとえば、食事に気を使ったり、運動したり、広汎に汚染された今の環境の中でどう暮らすかなんてこともね。
それから、政治的なことが関与している団体もありますね。