診断時:32歳
インタビュー時:42歳

1991年に乳がんの診断。乳房温存手術、放射線療法、化学療法。

語りの内容

でも化学療法を受けたとき、妊娠できなくなる可能性があるって忠告を受けて、すごく気持ちが乱れたわ。たとえそうだとしても、妊娠できるかどうか知りたいといつも考えていたの。だけど病院の人たちが「ええ、おそらく妊娠できないでしょうし、治療によって更年期が始まる可能性があります」と言ったとき、私の更年期はもうすぐにでも始まるように思えたわ。そして2年前、いいえ今から3年前になるんだけど、まったく思いがけなく、妊娠したわ。妊娠の経過はとても順調で、出産もうまくいって、今では2歳になる小さなかわいい男の子がいるの。この子はとても綺麗で、愛嬌があって、しかもとっても健康よ。いけない、こんなに自慢しちゃった、たたりがないようにおまじないの言葉を言っておかなきゃ、「touch wood」。
この子を何から何まで愛しているの。それに、(咳をして)失礼、この子になんとか母乳を与えたわ、片方の乳房からしか母乳をあげられなかったけれど。この子ったらほんとにすばらしいの。私はとても幸せだし、前向きになれたわ。絶対に人生はいいものよ。乳がんの診断を受けてから今では10年ぐらい経つけど、乳がんから解放されたと言われてから年月が経てば経つほど、気分はもっと良くなっていくでしょうね。

私は: です。

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