多くの女性たちが、サポートグループに参加した理由について述べており、似たような体験をしてきた他の人たちに話をすることの重要性を強調していました。心配や恐怖、情報、実際的な支援を共有するということが、女性たちが自助グループに参加している主な理由でした。また、グループの会合で、時折、外科医やブレストケアナース(乳がん専門の看護師)から有益な話を聞くことができると言っている女性や、サポートグループのファッションショーに関わったことについて話す女性もいました。
何人かの人々は、他の人たちと一緒に話をすることもまた、乳がんやその治療に関する俗説を払いのけ不安を軽減するのに役立つと話していました。20年以上も前に自助グループを結成するのに関わったと話す人もいました。さらに若い乳がん患者たちを支援するサポートグループの運営について話す人もいました。
さらに、もう一人の若い女性は、治療に対する失望にかえって勇気づけられて、生まれ故郷のアフリカに帰りサポートグループを立ち上げる決意をしたと述べていました。
ある一人の女性は、用紙に記入して彼女の経済状態を申告したところ、サポートグループの支援を受けることができました。他のある女性は、情報や助言を受けることはできましたが、一方でまた時おり、グループメンバーの死という現実に直面したとも話していました。
家族や友だちから十分な支援を受けていたために、サポートグループに参加しなかったという女性たちも、何人かいました。他にも、乳がん体験にいつまでも囚われたり、回復した後にまで病気を一番の関心事にすることは、どちらかというと避けたいという女性たちもいました。
サポートグループのメリットについて疑問を抱く人もいました。最初に診断を受けたとき、地元のサポートグループのことを知らなかったという人もいました。また、地元の自助グループは知っていたけれども、他に関わっていることがあって忙しくて参加できないという人もいました。
サポートグループに参加していなかった何人かの女性は、病院で知り合った他の患者たちと連絡を取り合って友人関係を築き、それを支援や情報の源と感じていました。ある女性は、自分が関わっていたサポートグループがどのようにしてつぶれてしまったか語っていました。また、サポートグループへの参加で生じる旅費や出費を理由にグループに加わらなかったと述べていました。サポートグループへの参加の必要性を否定する二人の女性は、それぞれに心理療法、執筆を感情のはけ口と感じていました。
2017年10月更新
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