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診断時:47歳
インタビュー時:51歳(2008年2月)
東海地方在住。2004年、乳がんと診断され、右乳房温存術、追加切除術、抗がん剤治療、放射線療法を受けた。2006年、骨転移で放射線療法と抗がん剤治療を受けた。2007年、肝転移、胸膜転移で抗がん剤治療を開始。金融機関に勤務し、休職と復職を繰り返してきた。治療中に夫と義父を看取っている。
語りの内容
外科手術をして、10日ほど入院して、その後、まあ1ヶ月間、自宅療養して、で、その後に、抗がん剤治療を、3週間に1ぺんを4回やりまして、で、その後、放射線治療を、25回プラス5回っていうことで30回。それは、地元の――その、がんの専用、専門の病院っていうのはちょっと遠くて、新幹線で行かなきゃいけないようなとこだったものですから――地元の、で、放射線は毎日通わなきゃいけないんで、地元の病院を紹介していただいて、そこで放射線治療を受けました。
仕事に行く前に1時間くらいかな。1時間くらい、その専門の病院から、近くの地域の病院に、指示を出してもらって、それで、30回。それは、仕事に行く前に行って、終わると仕事に行く。
で、「何か白血球が下がってくるよ」っていうことだったんですけれど、あまりその影響はなかったですね。そうですね。そんなに下がらなかったのかな。抗がん剤のときには2700とかってなっちゃったけど、でも、放射線治療のときには、3500から4000ぐらいあったと思うので。なもんで、「そういう副作用もあるよ」っていうのは、最初は聞いてたけれど、まあ、そのときはそんなに感じなかった。
で、それから、半年に1ぺん、今も、その、胸の(放射線)――要は肺に近いっていうことで、何かしら出るかもしれないということで――半年に1ぺん、今、その放射線を受けた病院に、検診に行ってます。
インタビュー06
- 友人と検診の話になり、胸を触ったら硬いものを見つけ、乳がん検診に行った
- 切除範囲に関する術後の説明に納得が行かず、別の病院に行って超音波やCTなどの検査をした結果、追加手術でがんを切除した方がいい、といわれた
- 乳房温存手術に引き続き抗がん剤治療を受け、職場復帰して通院で放射線治療を受けた
- 腸骨と股関節の転移部に放射線照射をするのに、通院途中で転んで骨折するといけないということで、入院して治療を受けた
- 知人に健康食品を購入するよう勧誘されたが、月に10万もかかるので、つい「人の弱みに付け込んで」とけんか腰になってしまった
- ジムで腰が痛くなり、近所の整形外科でレントゲンを撮ったところ、精密検査を勧められた。腫瘍マーカーの上昇はなかったが、骨シンチで腸骨に転移が見つかった
- インターネットや本で免疫力を高めるものを調べ、ニンジンジュースや野菜スープ、ねばねば食品、発酵食品など自分なりに1日分の食事のメニューを作っている
- いついつまでに何かをするといった目標を立てるのをやめ、頭を真っ白にする時間を作るようにしたら、気持ち的にすごく楽になった
- 休職して再発治療に専念できるよう、人事部の担当者と医務室の保健婦さんが、配属先の上司との間に立って話をつけてくれた
- 再発後、本気で治そうと思ったら仕事を辞めて別の人生を歩むことも考えるべきかと思うが、(自分が家計を支えているので)それでは経済的に追いつかない
- きょうだいにはみんな話しているが、高齢で心配性な両親には未だに話していない
- 娘は懸命に支えようとしてくれるが、夫が亡くなり、自分も再発したことのショックは大きいと思う。弱気な自分を見せてはいけないと思っている