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診断時:60歳
インタビュー時:62歳(2008年3月)
近畿地方在住。2005年12月、大腸がんの術後の定期検診で胸部CTを撮り、偶然右乳がんが見つかった。乳房温存術、センチネルリンパ節生検、術後抗がん剤治療、放射線療法を受け、現在ホルモン療法をしている。日本語学校の教師をしていたが、乳がんをきっかけに退職した。
語りの内容
ちょうど今年で2年、1月で2年目だったんですね。それで、一応、またマンモ撮って、エコー撮って、骨量を測ったんですね。そのときに新しい先生が「副作用で、骨量が減るっていうことがあるから、それで骨量をちょっと測りましょう」って言って、骨量を測ったんですね。その結果が、やっぱり骨量が減ってる。「やっぱり骨粗鬆症の治療をしないといけない範囲に入ってる」って言うんですね。で、「このまま同じ薬を飲むのか。違う薬に変えるのか。やっぱりそれは、整形外科のほうの先生に、その骨量の状態を診てもらって、それから決めましょう」っていうことで。で、整形外科のほうに行きまして。そしたら、「確かに骨量は減ってるんですけれども、薬を飲む前に骨量を測ってないですから、はっきりその薬がその影響出てるのか。まあ、年齢的に減るっていうこともありますしね。そこのことははっきり言えないから、取りあえず、骨の状態をレントゲン撮りましょう」ということで、レントゲン撮ってみたら、まあ、骨自体が骨粗鬆症になっているわけではないみたいなんですね。で、だから、「取りあえず、まあ骨量が少ないのは確かで、骨粗鬆症になったら、本当にね、骨が骨粗鬆症になったら困るから、薬を飲みましょうか」ということで。で、まあ、「今度、来月、乳がんのほうの先生と、その薬のことは相談してください」って。で、整形外科の先生としてはね、「今すぐその薬を変えるっていうことはしなくてもいいんじゃないですか」って。「取りあえず、その骨粗鬆症の薬を飲んで、何ヶ月か後に骨量を測ってみて、それで判断したらいいん違いますか」っていう感じで今いるんですけれども。
インタビュー08
- 細胞診ではグレーだったが、組織診をしてはっきりがんと診断がついた
- 抗がん剤はしたくないと思ったが、家族はやるだけのことをやってほしいと言ったので、あとで後悔してほしくなくて受けることにした
- がんを取ったところに血液か何かを入れてあるので、その部分を触ると硬いが、ポコッとへこんでいる感じはないので、温泉にも普通に行っている
- 抗がん剤治療中に娘が出産し、孫の面倒に追われ、病気にばかり気持ちが行かなくてよかった。吐き気などの副作用も軽く、無事に治療を終えられた
- 髪の毛が抜けて外に出るのがおっくうになっていたので、高いけどかつらを買ったら気持ちが楽になり外出できるようになった
- 前立腺がんで亡くなった父が放射線治療で苦しんだのを見ていたので、大変だろうと思っていたが、副作用もなく、30回休まずに受けることができた
- ホルモン療法で骨量が減ってきて、骨粗鬆(しょう)症までは行っていないということだったが、薬を飲むことになった
- 大腸がんの時は医師からの説明を1人で聞いたが、乳がんの時は夫が会社を休んで一緒に説明を聞きたいと言ってきた
- 自分の場合は最初からがんになったことを隠さずにオープンにしたので、周囲の人たちから励ましや情報をもらえてよかった