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診断時:62歳
インタビュー時:64歳(2008年8月)
北陸地方在住。2006年9月に右乳がんの診断を受けた。術前抗がん剤治療の後、右乳房温存術+リンパ節郭清、術後放射線療法を受け、現在ホルモン療法中。 乳がん発症当時は、母親と息子と3人暮らし。広告関係の仕事に加え、複数のNPO活動に携わっており、治療中もスケジュール調整しながら、継続した。
語りの内容
後半の4クールは、むくみが出てきました。座われないくらいですね。足のむくみ、足先だけではなくて、足の付け根からもうむくみが、ぱんぱんになってきて、歩くときに、こう股ずれがするって言いますね。それくらいに、むくんできまして、で、正座がもちろんできません。で、座るときも足を投げ出して座るというくらいで、むくみに苦労しました。靴もいつも履いていた靴は入らなくて、この靴だぶだぶで捨てようかしらと思っていた靴がたまたま1足あって、助かったわっていう。その靴を履いて過ごしました。
一番、私にとって、今、ダメージが大きいのは、むくみです。足のむくみ、「副作用で、時には、手足にむくみやしびれがきますよ」っていうことはお聞きしていて、そして、ほんとに、最後の最後に、むくみと、それからしびれが、「ああ、来たわ」っていう感じであったんですね。で、それは、化学療法を終了すると同時に、副作用も消えていくはずなんですが、それから、もう1年経っていますけれども、微妙な、しびれは、手足に、ときどき感じます。で、足の、指の付け根あたりですね、この辺が何となくころんとした感じの感触です。足の裏がちょっと、やっぱりむくんでいるというか、指がむくんでいる。そんな感じが残っています。もちろん、朝は、比較的軽い。そして、夜になると、それは、ひどくなると。夜寝るときは、足の下に、ちょっと、座布団を置いて、足を高くして寝るのが、今、日常になっています。
インタビュー32
- しこりを見つけたが、仕事の区切りを待って受診しようと思っているうちに大きくなってきた
- 自分でしこりが大きくなっているのを感じ、がんだと確信していたので、告知されたときやっぱりそうかとただそれだけだった。むしろ治療で生活がどうなるか気になった
- 母の介護があり、家の近くで専門医のいる病院を選んだ
- 温存手術で乳頭も残せてふくらみも十分にありとてもいい感じだったが、リンパ節は切除されていた
- 乳頭を切除しないといけない場所と大きさだったので、術前抗がん剤治療を行うことになり、その結果、乳頭を残すことができた
- 抗がん剤で白血球数の減少する周期について医師や看護師から説明を受けたので、それに合わせて日程を組み、会合に出かけるなどして、仕事を続けることができた
- 抗がん剤でむくみが出て股ずれがしたり、正坐できない状態だった。1年経った今もしびれとむくみが残っていて、夜はむくみがひどいので、足を上げて寝るのが日課となっている
- 医師にはホルモン療法の副作用で更年期障害が出ることがあると言われたが、まったく自覚がない
- 日ごろ中心的に関わっている活動グループの人たちには病気のことを伝えたので、気遣ってくれたり、情報を教えてくれたりした。身近にいる人たちには打ち明けてよかったと思う