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診断時:42歳
インタビュー時:56歳(2008年8月)
北陸地方在住。1996年春、左乳がんを診断され、左乳房切除術+腋窩リンパ節郭清、同時に、腹直筋皮弁による左乳房再建術を受けた。術後合併症として、腹部創の離開を起こし、傷が治るのに2年近くかかった。当時は両親と3人暮らし。仕事は自宅で音楽教室講師をしており、術後3ヶ月後に復帰。
語りの内容
1年に1回の、定期検診、市のですね。定期検診というのは、昔から、20代のころから、大概、受けていました。それで、28歳のとき出産しまして、で、(乳がんの)その手術を受ける1年くらい前、その前も、まあ、たびたびですね、左胸の、じーんと痛いっていうかね、乳首の、私の場合は、乳首の近く、だったんですね。そこが、じーんととにかく、まあ、毎日のようではないんですが、痛みを感じて。で、市の(検診)を1年に1回は受けていて、それで、そのときの、触診っていうんですかね、定期(検診)のそれは、手で触れ、お医者さんが手で触れる。それがちょっと不安になりまして、触ってみてもわからない、左胸のその、じーんとした痛みが何回かあり、ちょっとこれは変だなということで、手術の1年前に、実際に、大きな、地元っていうより、(県内の)大きなところで、診ていただきました。
インタビュー31
- 市の検診(視触診)では異常がなかったが、胸の痛みが気になり、受診した (音声のみ)
- クールに淡々とがんであることが告げられたが、人生が終わりのように感じられて、1週間くらい涙の枯れない眠れない夜を過ごした (音声のみ)
- 乳首の近くの小さながんのために乳房を全摘するのは、女性として割り切れない思いがあり、医師たちの再三の説得にもかかわらず、再建を強く希望した(音声のみ)
- 退院後1週間ぐらいで腹直筋皮弁法でできたお腹の傷が開いて黄色い汁が出てきて、それから2年近くずっと、毎日ガーゼを当てては取り替える日々が続いた (音声のみ)
- 腹直筋皮弁による再建術の後は、お腹から胸にかけて全体がしびれているようで、寒さにとても敏感になった(音声のみ)