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診断時:45歳
インタビュー時:47歳(2008年1月)
首都圏在住。2006年に乳がん(非浸潤がん)と診断され、左乳房切除術を受けた。現在外来にて経過観察中。夫と2人の子どもがおり、専業主婦。乳がんの治療を受ける前に子宮筋腫を患っていた。
語りの内容
最初のお二人は手術をするなんて考えもしていなかったから、何にも考えないでかかったので、でも、まじめに手術をしようって思ったときに、子宮筋腫って一度手術をしているものですから、手術っていうものがどういうものかって、まだ、傷跡もまだはっきり生々しくあるような状態だったので、身を持って感じてたところがあるので、その、こう納得できるところをやっぱり選びたかったので、診断してくれたその筋腫の手術をしてくださった病院の先生ももう快く書類とか全部出してくださって、まあ自分の納得できる、患者の意思を尊重してくれるというんですかね、そういうところも、今は、こう自分のところでやりますというような姿勢ではない、そういうものにも本当にありがたいと思いました。だから、自分で選べたんです。患者の会の人たちにも相談したりして、それで、やっぱりここのこの先生がいいっていうような、やっぱり話もいろんな人から聞いて、それで、そこに行って、それで先生の顔を見て、もしもこの人、相性が悪いっていうか、そういうふうに思ったらやめようと思って、それで予約を入れていったんですけども、やっぱり医師と患者っていうのは、まあ子宮筋腫のときも思いましたけど、非常に相性っていうのがあるもんなんだというのを感じてたので、その先生だったら信頼できるなって感じたら、でも、本当にまあ5分ぐらいしか話をしない中でそれを決めるわけだから、こう第六感に頼るしかないんですよね。言葉尻とらえたりとか、そういうことではなくて、印象とか、そのそういう、こう勘を大事にして決めようと思っていたので、とてもその病院の先生は必要なことしかしゃべらない方で、余分なおしゃべりもしないし、厳しいことをパッパッていう方だったんですけども、でも、私には嫌な印象は全然残らなくって、で、言われたことも厳しいけども、正確なことだったんですよね。甘いこととか、あいまいなこととかは、一切言われなかったので、私はそこに信頼を感じたので、この先生にお願いしようと思って、で、そこにお願いしますということで頼みました。
インタビュー02
- 早期発見のため、乳がん検診を受けることは大切だと思う(音声のみ)
- 細胞診(細い針)のときも針生検(太い針)のときも拍子抜けするほど痛くなかった (音声のみ)
- 2度の細胞診でははっきりとした異常がなく、それでも医師の「超音波で気になる」という言葉に促され、最終的に組織診を受けて非浸潤がんとわかった (音声のみ)
- 心配はかけたくなかったが、診断を聞くとき両親が一緒に来てくれることになり、正直ほっとした。がんと知らされ、混乱して頭が真っ白になった (音声のみ)
- 手術は納得できるところで受けたかったので、いろいろな人の話を参考にした。最後はその医師に会って信頼できそうだという自分の勘を大事にした (音声のみ)
- 生検では非浸潤がんであり、医師は温存を勧めた。いろいろな可能性を考え、温存か全摘か、手術当日の朝まで決められなかった(音声のみ)
- 術式について手術前日まで迷っていたが、主治医に80歳になったときに後悔しない方を選ぶよう言われ、自分の気持ちが整理でき、全摘を決意した(音声のみ)
- ドキドキしながら「温泉デビュー」したが、あっけにとられるくらい誰も関心を示さなかった (音声のみ)
- ワイヤー入りの下着はずれやすいのでワイヤーは抜いてしまった。メーカーの補整下着は合わないので、個人が自作している下着をネットを通じて分けてもらったりしている (音声のみ)
- センチネル生検だけで、リンパ節は取っていないため、腕のほうは問題ないが、乳房切除した胸の違和感は残っている (音声のみ)
- 母がいろんな健康食品を送ってくるので、害がないと思ったものは使っているが、規則正しい生活になることが基本で、健康食品に頼っても無駄だと思う(音声のみ)
- 体力が落ちているので、歩くにしても毎日続けるのは大変。疲れをためないよう、夜更かししないで、最低でも夜5時間は寝るようにしている(音声のみ)
- がんは生と死にかかわる病気だから、伝えると相手も反応に困ってしまうことがわかる。だから、話せないし、話してもつらさを分かってもらうのは難しいと思う (音声のみ)