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診断時:51歳
インタビュー時:56歳(2008年7月)
首都圏在住。専業主婦で成人した子どもが2人いる。2003年夏、夫の単身赴任中に右乳がん(小葉がん)が見つかる。乳房温存術とリンパ節郭清後、ホルモン療法と放射線療法を行った。手術後4ヶ月以上経過して、間質性肺炎と診断された。現在、ステロイドを内服しながら経過を見ている。
語りの内容
病院を探そうということになったんですけれども、そのときに、夫が転勤して単身赴任で、家にいなかったので、手術を受けるんだったら、夫の転勤先でしようかなと、夫のそばでしようと思って、病院を探して、そちらのほうに紹介状を書いていただいて、手術を受けました。
たまたま夫の赴任先が私の故郷と言いますか、実家のあるところだったんですね。で、まあ昔からの友達もいますし、それで、まあ一番大きな要因というのは、夫がいるところっていうのでしたけれども、実家があるので、まあ親のそばだし、友達からの情報も得られるということでそこにしました。夫が6月に転勤しまして、同じ年の8月に私の乳がんが見つかったんですが、不思議なことに、その2ヶ月ぐらいの間に、数年前に乳がんになった友達に会ったり、新しくできたがんセンターの見学に行ったりと、なぜか私の乳がんの準備のための催しがいろいろ行われましたので、結局そこを選んだっていうことですね。だから、病院を選ぶときにも、その友達からの情報を考えて、選びました。
インタビュー22
- 夫の単身赴任先を療養場所に選んだのは、実家が近くて、両親や友人のサポートが受けられるという理由もあった
- 再発予防のための治療が間質性肺炎(※)の誘因になったのかもしれないと思うと、情報を前もって知った上で、自分で治療を受けるかどうか選べたらよかった
- 部分麻酔で摘出生検を受け、悪性とわかったので、引き続き乳房部分切除とリンパ節郭清を受けた。希望して最後まで部分麻酔で受けたので、リンパ節切除はかなり苦しかった
- 退院時に「家事も普通にしていい」といわれたので、そのとおりにしたらわきの下がパンパンに腫れてしまった
- 術後4ヶ月以上経ってから38度以上の熱が1週間以上続き、のちに「放射線肺炎」と診断された