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診断時:34歳
インタビュー時:37歳(2008年6月)
中国地方在住。2005年6月に自分でしこりを発見。右乳がんと診断される。術前化学療法を行った後、乳房温存術+センチネルリンパ節生検、放射線療法を受けた。現在は、ホルモン療法をしながら、経過観察中である。夫と2人暮らし。パートでコンビニ勤務をしている。
語りの内容
まあ、もちろん主人は、残業を増やしたりとか、出張に行ったりして。増やしてくれたっていったらおかしいんですけど。やっぱり1回が、値段言ってもいいか分からないんですけど、赤い抗がん剤(FEC)は3週間に1回でも4万円ぐらいだったんです、1回が。だから、まあ、4回したら16万ぐらいですよね。で、白い抗がん剤(パクリタキセル)になったら、毎週だけど、1万5000か何か2万円ぐらい。トータルするとやっぱり一緒なんですよね。
だから、私は、抗がん剤の副作用が無くなったときに仕事に出てたんです。だから、木曜日に打って、日曜日までは休むけど、あとは半日でも2日に1回ぐらい出てっていうのもありますし。あと、国保だったんで、ある程度したら返ってきますよね。うん。だから、それを利用したりってありますけど、でも、やっぱり、経済的に苦しいんで、途中で止められる方もいらっしゃると思うんです。
これだけやっぱりがんが増えたら、その、ね。国からの援助も難しいとは思うんですけど、でも、もっとね、抗がん剤も安く…安くっていったらおかしいけどね。誰でもが受けれるべきであってほしいし。だから、やっぱりお金はものすごく、かかりましたね。
インタビュー12
- 一日も早くがんを取り除きたくて胸はいらないと思ったが、夫の希望もあって温存することになった
- セカンド・オピニオンを勧められたが、よく説明してもらって主治医や看護師を信頼していたので、その気にならなかった
- 自分は赤い抗がん剤(※)のときに赤いトマトがダメだった。家族には、吐き気があるときは「トマト食べる?」でなくて「何かほしいものがある?」と聞いてもらいたい
- 術前抗がん剤、手術を終えて、放射線治療が始まった。毎日通うのは体力的にはつらかったが、医師や家族に励まされながら25回の照射をクリアすることができた
- リュープリン注射を2年やって、ノルバデックスも全部で5年飲むことになっている
- 抗がん剤はとても高いので、夫も残業したり、自分も副作用のない時に仕事に出たりしなくてはならなかった
- 病気のことは周りの人たちに隠さなかった。Drから勧められ、いろんな人にしこりを触ってもらい、がん検診を勧めた