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診断時:74歳
インタビュー時:74歳(2008年5月)
北関東地方在住。2007年に右乳がんの診断を受け、乳房切除術、リンパ節郭清術を実施。リンパ節に転移なし。術後補助療法として、抗エストロゲン剤を処方され、服用するが、血圧上昇、動悸、不整脈などの副作用が出現し、服用を中止し、現在に至る。息子2人は自立し、夫と2人暮らし。元保健師。
語りの内容
もう日常生活で、がんの先輩が身近にいますので、それに見習って、まず、食事のほうを、注意してます。それは、玄米食と菜食中心で、そういう肉類とか、魚類、脂っこいもの、甘いものは、できるだけ、必要以上は取らないように、しています。
ですから、玄米のね、おいしい食べ方もいろいろ研究しましてね、今、大変おいしいね、炊き方を自分で、会得しましてね、ええ。楽しくね、食事も、食べられるようになっています。よく、あの、玄米だけね、食べてるっていう方もいらっしゃるんですけれども、玄米だけのご飯ですと、どうも。いろいろね、炊き方を工夫しても、そう、何ていうか、おいしく炊けないんですよね。ええ。それで、少し、あの、五分づきと白米を混ぜましてね、そのほか、大豆とか小豆を入れまして。ええ、それで、ちょうどどういうふうに炊いたら一番、その、割合がね、一番おいしく炊けるかっていうことを研究しましてね。上手に炊けるようになったんです。ですから、お食事が楽しみなんです。ご飯、あの、主食がおいしいのでね、ええ。それはもう、主人もそう(がん)ですからね、私も、あの、食事のほうは徹底してやってるんですね。
インタビュー10
- 最初のがんのときは告知されて悲しみのどん底につき落とされた感じだったが、2回目は手当てすれば治るんだということが分かっていたので、安心感があった
- 頭が真っ白になり、がんなら一刻も早く手術した方がいいと思って、最初にかかった近くの病院で手術を受けることにした
- あまり自意識過剰になっていると好きな温泉にも入れない、と思って、隠さずに入ることにした
- 補整下着の専門店を紹介されたが、自分で工夫するのが好きなので、洋服の肩パットを使って下着を自作している
- 温存も可能だったが、乳房を全摘してリンパ節も広く取っておけば放射線治療なしで安心していられると勧められた
- がんの先輩を見習って玄米食と菜食中心で肉や魚、脂っこいものや甘いものは必要以上にとらないようにしている。玄米の美味しい炊き方を研究して上手に炊けるようになった
- 免疫学の専門家が書いた本を読み、頑張り過ぎてしまう自分の性格を反省し、いつもニコニコして副交感神経優位の生活を心がけている