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診断時:55歳
インタビュー時:55歳(2008年5月)

東海地方在住。2007年11月に健康診断がきっかけで、左乳がんの診断を受け、乳房温存療法+センチネルリンパ節生検、翌年1月より、抗がん剤治療を6クール受けた。今後、放射線療法とホルモン療法の予定。夫と2人暮らし。結婚した娘が2人いる。診断時は無職。

語りの内容

私の場合は味覚が、臭覚のほうというか臭いは、1回目、2回目ぐらいでそんなに、もう普通に戻ったんですけども、今度は、3回目ぐらいから食べるとと味が分からなくなってきて。で、分からないだけならいいんだけど、苦みがある。だって、味噌汁なんかは全くもう泥水を飲んどるような感じ。味がないだけならいいんだけど、もうまずい。で、ほとんど、甘いものは分かるんだけど、でも、まだ、最初のころは、ウリがおいしいだとかメロンがおいしいと言ってたんだけど、今はちょっとメロンもウリもあんまりおいしくないっていう感じ。
というか、今は最終に来た段階で、全然味が分からない。時々、唐辛子というか、辛さは、コショウの味はね、コショウだけ、「コショウ?」というふうで分かる。うん、そういうふうに部分的に分かるものもあるんだけど、もうほとんど分からない。で、お刺身は、もうほんとに味気のない。で、お肉も、もう高いお肉を食べてもちっともおいしくない。味がないというか。それだもんで、今はもう。まだ、4回目ぐらいはご飯はまだおいしかったんだけど、今、ご飯もあまりおいしくない。まあ、先生は、その、抗がん剤が終われば戻ってくるからって言われているんですけど、何か今、気晴らしというのが、できないから、外へ出ていくと、白血球が下がってるから、病気拾うからあんまり外へ出ないようにて言われてるし、じゃ、食べようかっていっても食べてもおいしくないし。かといって、随分やせていくならいいんだけど、お腹は空くから、何かは食べるのね。だから、やせはしない。うん、ちょっとそれが矛盾してるんですけど、とにかくお腹は空くんだけど、食べたいものもいっぱい頭には描いて、で、買ってきて食べてみるとがっくりするというか。で、あとは、何ていうか、食感がいいのはおいしく感じるような気もするもんで、食感のいいものを食べてるっていうか。

私は: です。

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