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診断時:42歳
インタビュー時:56歳(2008年8月)
北陸地方在住。1996年春、左乳がんを診断され、左乳房切除術+腋窩リンパ節郭清、同時に、腹直筋皮弁による左乳房再建術を受けた。術後合併症として、腹部創の離開を起こし、傷が治るのに2年近くかかった。当時は両親と3人暮らし。仕事は自宅で音楽教室講師をしており、術後3ヶ月後に復帰。
語りの内容
お腹から結局胸に至る左胸のその、空間ですね。えー、胃、胃のあたりですね。胃のあたりは、全部しびれてますね。それは、あの、先生から言われました。これは、ずっと、まあ、痺れていると、ずっと、ついてきますという感じで。で、あの、40代は、わからない、その、今後どうなるかっちゅうのは、まあ、わかんない、想像もつかなかったんですけど。これが、まあ、あと、5年前からですね。あるときから、今度、寒さ、暑さはいいんですけど、寒さが日ごとに、きつくなりました。あ、これが、想像もしていない、また、分かんなかったことだと思いますね。
あの、5年前からですね、あるとき、やっぱり、胸の痛みと、こう普通のほんとに一度の、ちょっとした、寒さでも、もう、寒気がくるんですね。で、実際に、じゃ、何度ぐらいかというと、まあ、ほとんど、30何度でも、真夏でも、しっかりと、保温ですね、しないと、汗がほかのところで、山ほど、出ていましても、痺れがあるときからガクンと、感じ方が、やっぱり年とともに、違いがあるなというのは、ここ5年のうちのひしひしと感じています。
インタビュー31
- 市の検診(視触診)では異常がなかったが、胸の痛みが気になり、受診した (音声のみ)
- クールに淡々とがんであることが告げられたが、人生が終わりのように感じられて、1週間くらい涙の枯れない眠れない夜を過ごした (音声のみ)
- 乳首の近くの小さながんのために乳房を全摘するのは、女性として割り切れない思いがあり、医師たちの再三の説得にもかかわらず、再建を強く希望した(音声のみ)
- 退院後1週間ぐらいで腹直筋皮弁法でできたお腹の傷が開いて黄色い汁が出てきて、それから2年近くずっと、毎日ガーゼを当てては取り替える日々が続いた (音声のみ)
- 腹直筋皮弁による再建術の後は、お腹から胸にかけて全体がしびれているようで、寒さにとても敏感になった(音声のみ)