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インタビュー時:62歳(2014年12月)
疼痛期間:約22年
診断名: 三叉神経痛
首都圏在住の女性。 薬剤師・大学教員。1994年頃に下あご・耳の下に痛みを感じ、検査の結果三叉神経痛と診断された。2週間ほどの服薬でいったん痛みが消えたが、3-4年後には、痛みのために会話が困難になることもあった。2014年にはさらに痛みが強まり、信頼できる医師のもとで手術に踏み切った。現在は痛みは治まり、仕事を続けている。
語りの内容
で、2014年、今年ですけど、1月ぐらいにやっぱりどんどん、急に、やっぱり痛くなってきて。で、えーと…、まあテグレトール(一般名:カルバマゼピン)飲むしかないと思って飲み始めたんですけど、なんかその進行具合が前に比べて全然早くて、どんどん急に痛くなってきて。なので、あの、もうここの、その下顎の、この、ここをとにかく押さえてると多少マシなので、押さえながら何かしゃべってたりとかしてましたね。
その時点でもう、えっと、200mg、400mgぐらいからもう飲み始めて、すぐ800mgぐらいまで飲まないとコントロールができなくなって。
その間に、リリカカプセル(一般名:プレガバリン)とかトラマドールとか、いろいろその、新しいそういう慢性疼痛とかに効くような薬とかも出てきたんで、それも飲んでみたんですけど、全然効かなくて。それらは、本当、眠気がすごくて、とんでもなくひどくて、全然だめでした。なので、もうとにかくテグレトールを増やすしかないっていう感じで、毎日1,200mgぐらい飲んでましたね。それがもう1月の終わりから2月ぐらいにかけて、3月の頭ぐらいにかけてそんな感じで。で、夜はそんなに痛まない。だから、痛くて痛くて夜眠れないっていうことはないんです。その、ずーっとやってるんじゃないんですけど、とにかくなんか、あの、何かの瞬間にもうビリビリ、ビリビリ、飛び上がるような痛みが、まあ間欠的にこう続いていくっていう感じなので、まあ夜は寝てましたけど。
で、薬使ってみて、新しい薬とかいっぱいいろいろ出てきてる。慢性疼痛の薬ってありますよね。副作用も結構きついので、あの、我慢しないで、合う合わないは絶対あるので、その薬は飲んでこうだったとか、ああだったとか、そういうものはやっぱりよく医師と相談をするべきですね。だから、いくら、あの、どっちを取るかですけど。眠気がひどいのを取るのか、痛みが消えているのを取るのか、それは自分の選択ですけども、状況はやっぱり伝えるべき。医師には伝えるべきですよね。
インタビュー03
- お腹がすいていても口を動かすと痛くて食べることができない。栄養補助食品しかとれない状態で忘年会などのつきあいに出なくてはいけないのはとても負担だった
- 痛みで口が開きにくく、体を温めると痛みが和らぐのでお風呂に入った時や薬を飲んでから歯磨きをしていた。歯医者には3,4か月は行くことができなかった
- 典型的な三叉神経痛とは違うかもしれないが、手術前まではある一定レベルで痛い上に、食べる・話すなど下顎を動かす刺激が加わるとビューンと強い痛みが走った
- テグレトールを飲む量が増え、リリカやトラマドールも試したが眠気がひどくてダメだった。薬には合う合わないがあるので、副作用が出たら医師とよく相談して選ぶべき
- 薬剤師としてデスクワークはこなせるが、痛みでしゃべることができず、会議やセミナーなどに支障がでた
- 西洋薬も飲みながら、鍼(はり)に1週間に1度くらい通っていた。全身の気血の巡りを整えることで、三叉神経痛の痛みの感じ方が変化したのかもしれない