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インタビュー時:22歳(2015年7月)
疼痛期間2年
診断名:複合性局所疼痛症候群( Complex regional pain syndrome:CRPS)。
関西在住の女性。ワインのビンが破裂し,破片が右手に刺さった。皮膚移植の手術後から右手中指、薬指、小指と手のひらに激痛が持続した。内服薬と神経ブロックで治療を受けたが、思うような効果が得られず,今でも火に炙られているような苦痛があり、右手を常に「グー」にして刺激を避けているため、日常生活で右手が使いにくい。現在は大学院で学業を続けている。
語りの内容
結局3回手術したので、もうその度に入院が結構長期に及んで、まあその入院生活自体もしんどかったんですけど、やっぱり私、大学生だったので、学校を休まないっていけないというのも結構つらくて。まあ普通に行かないと単位も取れないから、もう、このままではずっと、もうこの入院だけで済んで、もう学校戻って頑張ろうみたいなふうな見通しも全くたってなかったので、このまま、また手術繰り返したりとか、入退院繰り返しているんだったら卒業できないんじゃないかっていう、そっちの不安もあって。で、先生からはもう休学して、今は治療に専念したほうがいいんじゃないかとも言われてたので、結構迷ってるところもあったんですけれども、結局は、かなり休んでいたんですけれども、休みながらも行けるときだけ行って、何とか単位を取るっていう形で。一番初めの――にケガをしたのが大学2年生の冬だったので、何とか、3年、4年って一応上がることはできて、まあ卒業、結果としては今一応、卒業、予定どおり卒業できたんですけれども、かなりカツカツ(笑)で。
で、自分の中でも結構迷いがあって、普通に周りのみんなは、うーんと、4年生になる、えーと、3年生の冬ぐらいから就職活動が始まって。で、もう4年生の春から夏にかけては内定が決まってというふうなみんなの流れの中で、私はもう卒業できるかもわからないし、就職活動もみんなと同じようにはできていないし。今卒業しても、もうどうしようみたいな。このまま普通に一般企業で働いていくことできるんだろうかっていう不安がすごいあったので。うーん。治療、その、必要な治療。えーと、入院が必要だと思ったときに必要なだけ入院するというのは、もちろん自分の中では大事だったんですけれども、やっぱり学校とどういうふうに、学校も行きたかったので、どういうふうにしていくかっていうのは悩んでいたことです。
インタビュー13
- この痛みが一生続くのかと思うとつらい。痛みの範囲が広がったという人の話も聞き、先が見えないのが不安。これからの人生がもったいない結果に終わるのかと考えてしまう
- 右手で重いものを持つことを避けたり、誰かにぶつからないように注意して歩くなど、常に右手をかばいながら生活している
- 授業や外出中に急に刺さるように痛んで家に帰らねばならないこともあるが、そんな時は別な日に行ければいいと思う。一瞬にとらわれてすべてが終わりと思わないようにしている
- 痛みと治療に関して毎日記録をつけて自分の痛みの基準を作ることで、いつも「今が一番痛い」と思いがちなのが、「以前より良くなっている」と実感しやすくなった
- 3年近く前、友人の誕生日パーティーでワインを開けようとして瓶が割れ、右手を怪我して足からの皮膚移植の手術を受けた。怪我をした時からずっと痛みが続いている
- 学校を休まなくてはいけないことが辛かった。同級生が就職活動をしている中で自分は卒業できるのか、将来、働くことができるのかとても不安だった
- 授業中も痛みに耐えて座っているだけという感じで、外出準備も大変に思え、引きこもり気味になってしまった
- 痛む右手に鍼を刺すなんて考えられないと思ったが、ツボは左右対称なので左手の同じところに打てば効くと勧められた。試してみたが効果は感じられなかった