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インタビュー時:45歳(2015年8月)
疼痛期間:5年
診断名:線維筋痛症
関西在住の男性。30歳ごろから右手の皮膚炎を繰り返し、皮膚科で治療を受けるも、40歳ごろには肘まで腫れて痛むようになった。その後皮膚炎は治まったが、全身の痛みを感じるようになった。複数の医療機関で様々な検査を受け、2013年に線維筋痛症と診断され、気持ちが楽になった。20年間勤めた職場ではなかなか痛みを理解してもらえず、1年間の休職期間を経て退職し、現在は食品販売の自営業で独立。
語りの内容
機械を扱って仕事をしてたんで。あのその、自分の判断で動ける部分もあるんですけど、機械が動いてるから、どうしても仕事のペースって機械に合わせなくちゃいけないじゃないですか。と、それと、その化学物質のちょっと触れる場所があって、皮膚炎がひどくなったのは、まずそこで、あの、職場を1回替わったんです。
でも、その替わった先でも、その痛みとかは、まああの、一応、化学物質には触れない、皮膚炎は治まったんですけど、痛みが全然消えなかったので、やっぱり体を使ったりとかも、ほかにものを運んだりもするので、だんだん体に負担のかかることをちょっとまずいなと思って。それも自分のペースでゆっくりはできるんですけど、でもその、例えば物をほかの職場に届けなくちゃいけないというときに、相手はもう時間が決まっているんで、いついつまでしなくちゃいけない。でも、僕は調子が悪いから、そんなに早くできないみたいなことがあったら、どうしてもその辺って、こう、自分にストレスになるじゃないですか。そんなのもあって、ちょっときついこともあったんで、ちょっと休みますみたいな感じが続くようになったという流れですかね。ちょっとうまく言えませんけど。
――なかなかその、自分で伝えきれなかった部分は、ある程度こう我慢して、ずっと仕事を続けていたというような状況があったんでしょうか。
もうどうでもしなくちゃいけないということがあれば、もう時間かけるしかないんで、休み休みやったりとか。あの、普通の人が例えば短時間でできることを、自分はちょっとゆっくりやってみたりとかっていう感じで、まあ何とかこう、やり過ごしてたっていう感じですね。
インタビュー17
- 痛みのためあまり熱いものは食べなくなった。以前に比べ味覚や嗅覚が敏感になり、特にたばこなどの化学物質系のにおいによって頭が痛くなる
- 皮膚炎を繰り返しているうちに感染症がひどくなり、皮膚炎が治っても右手の痺れと痛みは消えず、肩や首なども痛くなった。線維筋痛症と診断がつき、気持ちは落ち着いた
- 線維筋痛症の診断後は、リリカを処方され、体調にあわせて飲む量を調節するように言われている。副作用でぼうっとした感じになるのでなるべく飲まずにやり過ごす
- 友人に手作りのスコーンあげたら売ってみたらと勧められ、細々と始めてみた。体調にあわせた生活ができ気持ち的に楽になった
- 職場を変えてもらったが痛みは消えず、どうしてもしなくてはいけないことは休み休み時間をかけてやったりしてやり過ごした