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インタビュー時:62歳(2014年12月)
疼痛期間:約22年
診断名: 三叉神経痛
首都圏在住の女性。 薬剤師・大学教員。1994年頃に下あご・耳の下に痛みを感じ、検査の結果三叉神経痛と診断された。2週間ほどの服薬でいったん痛みが消えたが、3-4年後には、痛みのために会話が困難になることもあった。2014年にはさらに痛みが強まり、信頼できる医師のもとで手術に踏み切った。現在は痛みは治まり、仕事を続けている。
語りの内容
そのうち全然その固形物が全く、あの、摂取できなくなって、で、カロリーメイト(栄養調整食品)の、あの、一缶200キロカロリーとか、飲むのは、飲むのがあるんですね。で、いろんな味があって、コーンスープ味だとか、ココア味だとか、コーヒー味だとか、まあ何種類かあるんですけど、それを(笑)1日2缶ぐらい飲んで、一応、カロリーを確保してたみたいな。うん。で、まあそれで800(キロカロリー)とか確保すればいいんですけど、ああいうものって1日に2缶しかもう飲めないんですね。あの、嫌、嫌になっちゃって。3缶目以降に手が伸びなかったというか、もう飲めない。それやったら痩せるほうがいいみたいな感じで、まあ、たまたま太っているから痩せてもいいやと思ったのもあったと思ったんですけど。なので、カロリーメイトのあの缶を箱買いして、24缶箱買いして、朝と、まあ夜はもう、ほとんど、飲まなかったですけど、あの、それで、なん、何週間か、1カ月近くは暮らしてました。ウウン。なので、4キロぐらい、そのときはやっぱり体重、落ちましたね。
―― あの、痩せていったりとか、その食事を周りの人と一緒に同じように取れないとか、そこら辺は結構ご負担だったりは……
負担ですね。でも、忘年会に出なくちゃいけなかったりとかってあるじゃないですか。で、食べられないのに行かなくちゃいけなかったりとか、そのつき合いでね、あるでしょう。なので、まあそれは嫌でしたね。うん。…これだけ食べれないっていうふうなのは大変なことだっていうのは、痛くて食べれないんですからね。おなかは空いてるわけだから。おなかが空かなくて、なんかこう食べれないとかっていうのはまだ我慢できるかもしれないんですけど、おなかむちゃむちゃ空いてるわけですよ。でも、その口動かすと痛みが強くなって、その痛みが耐えられないから食べられないっていうのは、かなり苦痛ですよ、やっぱり。
インタビュー03
- お腹がすいていても口を動かすと痛くて食べることができない。栄養補助食品しかとれない状態で忘年会などのつきあいに出なくてはいけないのはとても負担だった
- 痛みで口が開きにくく、体を温めると痛みが和らぐのでお風呂に入った時や薬を飲んでから歯磨きをしていた。歯医者には3,4か月は行くことができなかった
- 典型的な三叉神経痛とは違うかもしれないが、手術前まではある一定レベルで痛い上に、食べる・話すなど下顎を動かす刺激が加わるとビューンと強い痛みが走った
- テグレトールを飲む量が増え、リリカやトラマドールも試したが眠気がひどくてダメだった。薬には合う合わないがあるので、副作用が出たら医師とよく相談して選ぶべき
- 薬剤師としてデスクワークはこなせるが、痛みでしゃべることができず、会議やセミナーなどに支障がでた
- 西洋薬も飲みながら、鍼(はり)に1週間に1度くらい通っていた。全身の気血の巡りを整えることで、三叉神経痛の痛みの感じ方が変化したのかもしれない